スコミムスの英語補強策として、テレビで見かけてちょっとよさそうな感じだったフォニクスPhonicsの教材を注文していたのが、今日届いた。テープをかけたら、女性の声で英語をべらべら話し始めたので、最初スコミムスは「ちょっと、これ音出さないで」と抵抗を示した。ところがラップのリズムにのってABCの文字の名前をいう箇所になってティラノが腰をふりながら「エーィ、ビーィ、スィー」と言い始めたら、スコミムスにもなんだか楽しいことのように思えたらしい。教材のカードを奪い合って、二人してステレオの前に陣取った。幼稚園でさんざんABCを学んできたので、単にABCの名前を読むだけなのにはあきて、次のテープに進んだ。今、文字の名前と発音、そしてその文字から始まる単語を一まとめにしたカードをラップのリズムに乗って読んでいるけど、二回目になって、かなり快適そうな様子でいい声が出ている。Hooked on Phonics.

その後、先に進んで、もう単語を読めるようになってきた。

(1)文字の名前を言えるようになる。
(2)「エイ、ア、アップル」「ビー、ブ、ベル」というように文字の名前、発音、単語をまとめて覚える。
(3)"a"「ア」と"t"「トゥ」を組み合わせて、"at"「アット」と発音。
(4)"at"の前にc、b、hなどの子音をつけて読む。子音は(2)の段階で発音が既にわかっている。
(5)Cat sat. Rat sat. Fat, fat cat. Fat, fat rat.
(猫が座った。ねずみが座った。太った、太った猫。太った、太ったねずみ。)まがりなりにも筋のある話が読めるようになる!

フォニクスの教え方自体は、昨年ティラノがファーストグレードで習っていたものと同じような気がするけれども、音楽を使ったり、うまく音を聴きながら指で文字を指すなどの指示を出したりして、こどもがスムーズに学べるようにうまく工夫されている。

スコミムスが最初にアルファベットのカードを読み終えた後に「ABCって26個あった」というので「そうね、ひらがなは50音って呼ばれていて、ABCよりも数が多いの。スコミムスはひらがながもうわかるから、英語のほうが簡単でしょ」と言ってみた。これを案外、真に受けたようで、「すごーい、もうこんなにできるようになったの!?」とおだてながら教材を進めていたら、「だって英語、簡単なんだもん。」これまで実際のところ、英語で何か言われるのは難しくてわからないから困る、と思っていたはずなんだけど、少し自信につながったようで嬉しい。スコミムスは1歳になったばかりの頃にアメリカに来て、約4年も経つから、アメリカ生まれのようなものなのに、わたしと同じくらい「英語ができない」という苦手意識がべっとりとできていたのね。日本語をきちんと話せるようになってほしいという思いがあって、家の中では日本語というのを徹底してきたわけだけれども、器用なティラノはそれでうまくやってこられたけれども、どうもスコミムスにはそれは向いていなかったらしい。学校にあがる今になって、あわてて英語の勉強をさせている次第。本当はいやなんだけれども、英語に触れる機会を増やす目的で、英語のテレビ番組も以前よりも自由に見させている。Dino Thunderなどの、日本のなんとかレンジャーのリメイクものなんかの影響で、「ハー!トー!」などと言いながら兄妹で、チョップだ、キックだと戦ったりするのを見て、これでいいのかと疑問に思うけどね。