Sheer Cover を買わないで!

お金を損して腹が立ったので、ガス抜きしようと思って、超久しぶりにここに来た。まぁ、最後に書いてた記事が騙されネタだったのかぁ。しょうがないわねー、アタシ。

ことの発端は、ミネラル化粧品のシアーカバーSheer Coverを試してみようと思って、オンラインで注文したこと。新規の注文をしたら、女性の健康によさそうなサプリメントを4ドルくらいで購入できるということだったので、軽い気持ちでサプリも注文、、、したのが間違いだった。一回限りの注文だと思っていたのに、宅配がどんどん続いた。消費者にはわかりにくいように、こっそりと、宅配を継続する契約をさせていたのだ。商品の配達と、カードへの代金の請求のタイミングをずらしたり、包装のイメージをシアーカバーとは結びつかないようにしたり、商品の送り主を明記しなかったりと、相手はいろいろな技を駆使して人を騙す、かなり悪意のある会社だった。

クレジットカードの番号を変えたのがきっかけで、そのサプリを販売していたVita Powerという名称の団体が、商品代金が支払われないからといって請求書をおくりつけてきた。表向きの名称(ブランド名?)は変えても、実際にはGuthy-Renkerという、シアーカバーと同じ会社だ。ビタパワーに苦情、キャンセルの電話をして、今あちらが勝手に請求している34ドルの「未払い」は、これ以上請求されないことになった。でも、そもそも、こちらにはその金額で(一回の注文が5ドル程度と思っていたのに、実際には3ヶ月に一度送られてくる一箱の値段が百ドルにもなる計算、ギギー、ムカツク!)商品を購入する認識がないまま、法外な値段を払わされていて、そういう悪徳業者が放置されているのは、どうにも煮え切らない。電話に応対している人を個人的にののしっても意味がないとわかっていても、ああ、できることなら、ものすごーく相手をいやな気分にさせる汚い言葉を使ってみたかった。でも、でも。英語で汚ない表現ってのができないんだよー。頭に浮かんだのが、地獄へ行けーとかそのくらいで、それを電話のおねーちゃんに言う勇気もなくてさ。「その会社は悪い会社だから、あんた、そこ早く辞めなきゃだめだよ」くらい言えばよかったな、と電話をおいた後から思った。

ちなみにシアーカバーブランドも結構悪いよ。商品そのものは普通だと思うけど。こちらもやっぱり、最初は20か30ドルくらいのお試し価格だったと記憶しているけど、そのままキャンセルしないでおくと、次には90ドルくらいの請求がきた。自分はファンデーションしかいらないのに、無料のプレゼントと称してほどほどのクオリティーのアイシャドーだとかも送ってくる。代金と商品のバランスはとれているような感じなので、おかしいとは思いつつも、すぐにはキャンセルしなかった。でもやっぱり詐欺ちっくな商法だよなぁ。


BBB(ベター・ビジネス・ビューロー)に文句をいってみようかなと思ったんだけど、BBBでのGuthy-Renkerの評価がA+なのをみてびっくり仰天。グーグルでビタパワーと苦情というキーワードで検索をかけると、いくらでも悪い評判が聞こえてくるのに。誰かが「BBBも、たとえ悪者でもお金をだしてくれる方の味方をするんだよ」というコメントを残していて、これには納得。今までBBBは信じてたんだけどなぁ。がっかり。

会社名 ガシー・レンカー・ジャパン株式会社
本社 〒141-0021
 東京都品川区上大崎3-5-8
創立 2001年
アメリカ本社 Santa Monica,CA

この会社、にきび対策のプロアクティブもやっている会社だね。みなさん、お気をつけて。

結局、三日後にはフリークレジットリポートから満額返金されていることを確認。あー、よかった。

実はトリケラもキャンセルすることなく毎月13ドル払い続けていたことが判明。即座に解約手続きを依頼。相手はマニュアル通りに、「あなたはサイトにアクセスしていますね(=利用実績があるんだから、役にたっているじゃないの)」などとのらりくらりと対応している様子。相手の反応を無視して解約の一点張り作戦が奏功。キャンセルを受け付けた旨のメールが届いた。

ここで油断してはならない。相手は解約確認のメールをしておきながらも平然と料金を勝手にクレジットカードに請求する曲者だ。カードの会社に相談したら、カード番号を変えて、相手に知られているカード番号を使えなくするしかない、ということだった。現在のカードは破棄し、費用は一切なしで新しいカードを送ってもらうことになった。

ぎ〜、だまされた!

自分のクレジットスコアを全然知らないという状況を解消しようと思い立ち、テレビでさかんに宣伝しているフリークレジットレポートに登録したのが昨秋。サービスが無料なのは最初だけで、後から月々14ドルとか15ドルとかの料金を請求されるようになる。一度スコアを見て好奇心を満たしたら、無料の期間が切れる前に解約すればいいと思った。電話をかけるのが億劫で結局有料の期間に突入してしまったけれども、一か月分を無駄に払ってしまった時点で解約した。つもりだった。


それなのにクレジットをモニターするメールが毎月届いていて、何か変?と思いつつも、何かの手違いでメールだけ来るのかもということで、深刻に考えていなかった。今月の分のレポートが届いて、意識の奥のほうに沈んでいた”何か変”がふーっと浮上して、過去のいろいろな明細に目を通してみた。ムカー!!解約したのに料金をとられ続けていたことが判明。この会社は人を惑わせるために、わざとコマーシャルで使っている名前とは別の、CICトリプルアドバンテージという名称で、クレジットカードに月々の料金を請求していた。

CICxxxxで検索をかけると、この会社の詐欺を糾弾するサイトがわんさか。なんだ、わたし、社会勉強が足りないな。ものすごーく苦労して騙し取られた料金の全額返金を勝ち取った人の記事を読んで、これはわたしもがんばって返金してもらわなくちゃ!という気になったサ。体験談が丁寧によく書かれていたので、相手の出方と対策の予習がばっちり。電話を手にとって、「絶対にひるむんじゃないぞ」と自分を奮い立たせた。


ところが、相手がそれほど強くなくて、体験談を参考に強気で攻撃をしかけたら、ひとつ、またひとつと壁が崩れていった。「システムのエラーで、昨年の解約の依頼がうまく処理されていなかったらしい」なんて子供騙しの言い訳をしてたけど、それほど声にドスをきかせなくても全額返金となった。やったね。「今日のところは半額返金で、残りの半額は”お客様相談室”みたいな部署に一筆書いてください」と言われたときには、体験談にあった注意事項「絶対に部分的な返金を受け取ってはいけない」はこのことかと思い、「今半額しか返金しなくて、別の部署に手紙を書かないと残りを返金しないなんて納得いかない。半分に分ける理由は何?一筆書くなんて時間の無駄じゃない、や〜だよ〜ん。今、全額返して。い・ま!」でクリア。応対していたクリスと名乗るインドっぽい訛りの女性が自分で”お客様相談室”に返金処理を依頼するから、あなたはこれ以上何もしなくてもいい、と譲歩。あなたの会社を信頼できない、とごね続け、担当者の名前と社員番号、それにクレーム処理の受付番号をゲット。念のために”お客様相談室”の電話番号を教えてくれと頼んだら、「それはわたしの口からはいえない」との返答。なんだ、その部署は架空なんじゃないの。自称クリスさんを個人的にいたぶるつもりはないので、そこらで話を終わらせた。ここまでして返金されなかったら、次はBetter Business Bureau(https://odr.bbb.org/odrweb/public/GetStarted.aspx)に苦情を申し立てるという面倒くさい事態になる。ちゃんと入金されるといいな。


アメリカ在住の皆さん、フリークレジットレポートにはご用心。年に一度は自分のクレジットスコアを無料で確認する権利があるそうです。すみません、具体的にどうするのかは不明です。気が向いたら調べてみるかもしれません。悪しからず、、、。

グイ

「ねえ、おとうさん、いつかえってくるの?あたし、”くるりん”(親子で向かい合って両手をつなぎ、子が親の脚をかけあがるようにして、脚から先に、両腕のループから抜けて背面へ回転するアソビ)して、だいじょうぶかどうかしらべたいのに。おとうさん、こしとかたがいたいんだよね。」
*グラント申請の締め切りが重なり、相当なストレスがかかっていたせいか、おとうさんことトリケラはぎっくり腰のような激しい腰痛に見舞われ、一時はふとんに身を横たえることもできないほどの痛みに苦しめられた。グイはおとうさんをアスレチックか公園の遊具のように思っていて、くるりんとおんぶが特に気に入っている。普段は自分の意のままになるおとうさんが、腰痛のときだけは「くるりんして!」の要求を拒絶したので、ちょっとショックだったかな?(ちなみに、グラントの申請が終わったら、すーっと腰痛がよくなったそうな。)

3年ぶりに歯科衛生士さんに歯をクリーニングしてもらい、虫歯の治療もしてもらった。ホリガン先生が削りにくい場所の虫歯と必死の格闘をしてくださっているとき、ホリガン先生の風貌がどこかしら母に似ていることもあって、なんだか泣けてきてしまった。自宅にいる家族、日本にいる家族から家事の援助や心遣い、贈り物といったかたちでいつもケアしてもらっているけれども、考えてみるとスキンシップを伴うものはほとんどない。横になった姿勢で無防備に口を開けて虫歯の治療をしてもらっていたら、母に耳掻きしてもらった心地よさを思い出して、涙がふーっと湧いてきた。最初、ホリガン先生は治療につかっている水が顔にとんだものと思って、歯科衛生士さんに「水、ふいてあげて」と指示を出していた。でも歯科衛生士さんは、さっと拭いているのに、水が下から上にむかって湧いてくるので???となった。「それって水しぶき?それとも泣いているの?」と問いただされて、もう他界している母に優しく面倒を見てもらっているような錯覚を起こしたもので、と説明。それを聞いたホリガン先生も歯科衛生士さんも、自分の母親のことを思って一緒に泣いた。
ホリガン先生のお母さんは亡くなってからまだ2年だそう。老人病院に入院していたお母さん、あぶないかも、という状況で家族が駆けつけたものの、意外としっかり持ちこたえた。だからみんな帰宅してもいいという判断になった。ホリガン先生が長旅を終えてご自宅にたどり着いたとたんに、お母さんの病院の近くに住む妹から、「今、亡くなった」と連絡が入ったそう。そのときには家族は解散した後で、お母さんは家族がいないところで一人で旅立たれた。残された家族の間では「お母さんは一人で去っていくプライバシーがほしかったんだね」ということで納得しているという。その後、ホリガン先生は毎日、朝夕の二回泣くという期間が長く続いて、最後は心のセラピーを受けて、なんとか落ち着いたらしい。「母親を亡くすってとてもひどい体験よね。この悲しみは一生消えないんだと思うわ」といいながら、わたしよりも20歳くらい年長に見えるホリガン先生は、涙をぬぐった。

トリケラが自分の研究室を持ってはや3年。ラボにいる人たちの交流のために、たまにはラボパーティーを開かなくてはならないとわかっていても、「僕は社交が苦手。みんなもサイエンスオタクで社交が得意ではなさそう」だとか「妻がウツだからってことで、先送りにしちゃおう」とサボってきた。ようやく機が熟したので、我が家で初のラボパーティーとなった。

ラボの人のほかに配偶者、家族、彼氏彼女も招待したので、参加者はウチの家族を含めて19人。アメリカ的パーティー仕様の家ではないので、どうやってその人数を収容したものかと頭を抱えた。広い庭でバーベキューという典型的なパーティーができれば、お客さんは立ったまま、オトウサンがバーベキューを担当するのでオカアサンは食材を準備しておけばいい、ってな感じで簡単らしいんだけどね。リビングルームをお客様をお迎えできる状態にしなくてはというプレッシャーを感じつつも、夏休みに入った娘たちのプレイデイトの手配に送り迎えだとか、ティラノのサマーキャンプ関連などに振り回されて、全然はかどらなかった。うえーん。

さて当日。今までに会ったことのない”ガイジンさん”を自宅でもてなさなくてはならないというシチュエーションに緊張しまくっていたんだけど、会が終わる頃にはみなさんと少しだけ親しくなれていい気分になっていた。好き好んでトリケラの研究室を選んだ人たちなので、一般のアメリカの人とは少し層が違っているわけだ。真面目で人柄よく、外国から来ていて、それに心なしか小柄?わたしの知るトリケラは、ドジでおっちょこちょい、結婚式の祝辞の中に「研究室のビーカーを壊さないでください」という言葉があったほど。こういう人をボスにもって、ラボの人たちは一体どう思っているんだろうという疑問があったので、何人かの人に質問してみた。最初に、唯一目上の方でテクニシャンの女性に声をかけたら、「とても仕事しやすい。トリケラは他の人と違って忍耐強いから」という返事だったので驚いた。他の学生さんやポスドクの人も同様の意見で、「トリケラは辛抱強く指導してくれて優しいので、学生からは人気がある」のだそうだ。いつもコーヒーを飲んでいるから歯はアメリカ人好みの純白ではないし、背中が丸く姿勢が悪いし、日本語訛りの英語は聞き取りづらいしで、妻の立場からはトリケラはこれでいいのだろうかと心配になる。やっているサイエンスの心配はしたことないけど(何をやっているのかわかっていないのにこういうのも変かもしれないけど)。それにしても、若い人から好かれて尊敬されているトリケラを見て、なんか感動した。研究室のみなさん、若くてピチピチしていて、自分の可能性を信じていて、がんばっていて、とってもかわいい。トリケラ研、ほんわかして愛くるしい研究室だ。