バレンタイン

 バレンタインデーに際し、日本とは逆に、主に男性から女性へ愛のメッセージを伝えるアメリカに来て”苦節”5年、はじめてバレンタインデーにトリケラから花束とカードを贈られた。
 昨日はうちの”女子”が発熱、ティラノもまだせきが残る状態で、どよ〜〜んとした一日を過ごして、最後は倒れこむように寝ていたので、トリケラが帰宅したことは気づいていなかった。けれども、夜中3時頃にグイのおっぱいを求めて(熱で苦しくて?)泣く声に起こされた。グイの横でトリケラが昨日、日本のアマゾンから届いたばかりの巨人の星を読んでいた。グイが苦しそうなので、台所から飲み物と解熱薬をとってこようと台所へ降りていったら、あらま、カオスだった食卓が片付き、自分では買った覚えのないお花が花瓶に活けられており、真っ赤な封筒が添えられている。花束はトリケラが彼自身の日記に書いているような次第で(id:ryasuda:20050214)入手したもの。白い菊はアメリカでは見たことのないような大輪だった。
 とりわけ嬉しかったのはカード。こちらではカードは重要視されていて、バレンタインや誕生日、お見舞いなどの使用目的別に多種多様なカードがあるのはもちろん、その中でも贈る人、贈られる人にあわせて、様々なデザインや文面がある。トリケラがバレンタインに選んでくれたのは、夫が妻へ贈るカードで、あなたは僕にとって大切な人だという主旨のことが17行にわたって書いてあった。もちろん本人からの手書きのメッセージも。とっても素敵なメッセージだったけれども、これは家庭内の秘密ということで、内緒。トリケラの思惑通り、期待していなかったので、とっても嬉しかった。あ〜あ、これでまたわたしの中から期待感が消えるまで、数年はプレゼントがなくなっちゃうな。