トリケラが出勤して20分ほどしたころだろうか、O社のY氏から自宅に電話。「ハロー?」「あっ、もしもし。」「もしもし?」「あっ、もしもし。」「・・・。」「あっ、あのですねー、O社のYと申しますが、ご主人はご在宅でしょうか。」
 トリケラは午前中にYさんと面会の予約をしていたらしく、Y氏は研究室で待ちぼうけを食っていたらしい。子供がジューイッシュのホリデーで学校が休みなので、家族全体で午前中ダラダラ過ごしてしまった。トリケラすっかり忘れていたよう。Yさん、ごめんなさい。
 わたしのほうも、自宅に仕事関係の電話、それも日本人の方からかかってくるということもなかったので、とてもアホっぽい対応をしてしまった。日本人同士だと「いつも主人がお世話になっております」とかって言うんだよなー。わたしったら思いっきり素だったよ。
 午後はそのO社の駐在員のご家族と一緒に近くの公園でピクニック。寒かったけど、こどもたちは元気に体を動かして大満足。あまりの寒さにその集まりは早々に終了になったので、その足で図書館へ行った。喫茶コーナーで暖かいコーヒーを飲み、あまいチョコクッキーを楽しんだ。こどもたちも好きにスナックを頼んで大喜び。あれで3.75ドルは安い。
 帰宅するとすぐに隣家のおばあちゃんがたずねてきて「夜6時半くらいに大家さんが、お宅のお風呂のトラブルをチェックしにくるといっていたわよ」と伝言してくれた。古いお風呂に白いペンキを塗ってあるのがはがれてきていたので、先週大家さんが庭そうじにきたときに、「塗装がはがれているんだけど」と言っておいた。その時はよほど疲れていたのか、「ワイフに電話しといてくれ、彼女が手配するから」とそのまま帰ってしまったけれども、今日改めて様子を見に来るというわけ。
 これは大変一大事。一時間半くらいで、大慌てで風呂場や玄関のそうじ。それに、電気調理器がやけこげて壊れているので、キッチンの掃除が間に合えばそれを見てもらおうと思った。ガミガミとこどもたちを怒鳴りちらしながら家中をかけずりまわった。普段使いのタオルをしまって、客用のタオルを「飾って」みたり、家が魚くさいと困ると思って、グリーンティーの香りのキャンドルに火を灯したり、かなり手をかけた。
 大家さんが時間に遅れてきてくれたこともあって、キッチンまで何とか最低限のそうじは終わった。調理器具もみてもらえて、「新しいプラグを買ってくるから。」ああ、よかった。大きい火が使えなくて困っていたんだよね。トリケラ、ほめて〜。