hiico2005-11-06

 インターナショナル・フェスティバルの紙芝居担当二日目。正直にいって昨日は全然上手に読めなかったので、英語力不足におちこんで”登校拒否”気分。昨日の夕方に交代したナンシーの紙芝居が流暢で(ネイティブ・スピーカーだから当たり前なんだけど)、彼女が一度の上演で2つも3つも読めてしまうのにショックを受けたのも大きい。わたしはまだお話のテキストになじんでいなくて、紙芝居の裏側にかかれた文字が読みにくいときに、アドリブがきかず、文字を追うために非常にテンポが遅くなったり、読みがストップしてしまったりしたのだ。読むのは急には上手にならないけれども、せめてテキストがよく見えるように、紙芝居舞台の高さと自分の目の高さを合わせる工夫をするところから、今日がはじまった。
 気分がやや沈んでいても、着物を着られると思うとやっぱり嬉しい。気づく人はいないだろうけれども、今日は、昨日と同じ帯に、違う帯をしめて一味違うコーディネイト。昨日は、赤っぽい縞の着物に、薄い黄色に幾何学的な模様のはいった帯(一時帰国の際に時代布池田で購入したもの、ウフ)で辛口コーディネイト。今日は黒地に赤い大輪の花の染めの帯(母から譲られたもので、とても気に入っている)で甘口に。着物は母がわたしの娘時代に誂えてくれたものなので、これを着ることで、亡くなった母を外に遊びにつれだしてあげているような気分。自信喪失したわたしを応援してくれてありがとう、着物さん!
 さて、紙芝居の高さの問題は、用意された折り畳み椅子に座るのではなく、自分が座布団にすわることで解決。自分が椅子に座ってもよかったけれども、紙芝居の舞台を持ちあげるようが大変だし、しかも、実際に会場に行ってみたら昨日あった折り畳み椅子がどこかへいってしまっていた。それで自然と座布団におさまった。お隣の折り紙コーナーは大盛況。今日は浴衣を着たお嬢さん方が大勢いらして、すごく華やいだ雰囲気。ボランティアに飛び入り参加したティラノも含めて、折り紙チームの戦力は十分。折紙のお手伝いにまわらなくてもよいので、余り疲れすぎずに紙芝居をやることができてよかった。
 紙芝居の時間と題目を書いたスケジュールを張り出してみたところ、あるベビーカーを押しているママさんが「フーム、ピーチボーイ(ももたろう)」とつぶやいて通り過ぎていったのに気づいた。ピーチボーイと言われたって上演の時間にわざわざもどってこようと思わないだろうと思い(日本人だって何のことやらピンとこないよね)、お話のあらすじを添えてみた。それが奏功したのかどうかはわからないけれども、午後に読んだ『一寸法師』も『ももたろう』もたくさんのお客様を呼んだ。最後の3回は、それぞれ10人を超す観客(立ち見の大人も含めて)にお話の最後までおつきあいいただけた。嬉しかった〜!
 気持ちに余裕ができたので、あいた時間に子供達と少し会場をまわってみた。各国のブースにはお国の衣装を身に着けて誇らしげな人たちがたくさん。みんなが地に足がついて安心しているというか、自信を感じさせる表情。おみやげ物を売っているブースもたくさんあって、縁日みたいな楽しさ。細長いふうせんで動物などを作るお兄さん(赤と白のストライプのスーツだったからアメリカ人?)は4年前、日本のハウステンボスで働いていて、日本が大好きなんだ!と力説していた。スコミムスは背中に背負えるちょうちょの羽、ティラノはかなり精巧な猿の人形をつくってもらった。あんなにすごいものを作ってくれているのに、彼も今日はボランティア(寄付金集めの)。わたしはこのフェスティバルが大好きになった。
 紙芝居を見てくださったお客様、お声をかけてくださったお友達の皆さん、きっかけをつくってくださったnegiさん、快く私を受け入れてくださったボランティアの仲間の皆さん、どうもありがとうございました。あの会場にいた何百(何千?)人のボランティアの皆さん、運営メンバーの皆さん、お疲れ様でした!昨日、今日とわたしを支えてくれたトリケラにはとびっきりにビッグハグね。




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