退院後一週間、初めての外来診察。家族総出で病院へ。
入院中から、ギプスの背中の内側部分に指の先ほどの出っ張りがあって、皮膚にあたっていると訴えていたけれども、医師は「これくらいならゆとりがあるから大丈夫でしょう」といって、とりあってくれなかった。でも退院してから、皮膚が破けてとても痛そうな状態になっていた。とりあえずクッションになるようにとガーゼをあてておいた。今日は強く言って、ギプスに穴を開けるかなにかしてもらうぞ。
病院でグイが「うんち出た」というので、授乳室でおむつがえ。ガーゼが汚れてしまったので、グイが痛がるかなと思ったけどおそるおそるガーゼを取り出してみた。そしたら、ガーン!ガーゼには黄褐色の汚れがべっとり(うんちではなく体液)。膿んじゃってるジャン!!思っていたよりも傷の範囲が広くなっているし、ガーゼのにおいもひどい。おむつはいているし、すごく汗をかくのにギプスの中まではうまく洗えないからにおうのかなと思っていたけど、あの怪我を連想させるにおいの正体はこれだったか。ショック!
初受診で要領悪く、右往左往して余分な時間がかかったりして診察のころにはへとへと。骨のレントゲンをみて、角度が少し悪くなっていることが気になったけれども、今日はそれよりも背中の傷。膿のついたガーゼに説得力があり、医師が真剣に背中をみてくれた。ギプスの作業室へ移動し、背中のでっぱっている部分を切り抜くことに。カットの作業は背中の傷にひびいたし、固いギプスをカットする機械の轟音は、痛いことをされることへの恐怖をあおるのに十分、グイは絶叫。「痛いよー!やだよー!こわいよ!」とずっと泣き続けた。なんでこの子がこんな目にあわなくてはならないんだろうと、わたしも涙がちょちょぎれた。水で傷を洗ってしみる消毒薬をつけて、軟膏を塗ってガーゼでふたをして治療が終了。ちょー大変だった。ギプスのあたりがずっと気になって、つらかったので、間違いが修正されてやっと気持ちはすっきり。家に帰ったらもう夕方5時。父に一緒にいってもらってよかった。一人じゃつらすぎだ。上の子供たちは、一日中病院でぼーっと待っているだけだったので気の毒だったけど、よく耐えた。グイもよくがんばった。
夜、わたしは子供たちよりも先にふとんに入っていた。グイの泣き声でうとうとから目覚めた。「いたーい!」スコミムスがギプスの上に重たい枕を落としたらしい。馬鹿!!あの泣きかただと、骨がずれたな。また病院にいかなくちゃだ、、、。