急にティラノと二人でチャペルヒルのメモリアルホールのコンサートに行くことになり、えいや！っと祖母の形見の着物を着た。大学町なので、kimonoという言葉を知っている人もちらほら。着物がビューティフルといって数人の女性が声をかけてくれた。横断歩道を渡る途中で、アフリカンアメリカの学生がすれ違いざまに「コンバァンハ〜」と小声で言っていて、あまり地味だったので返事できなかったのが悔しかった。コンサートホールの廊下で、ダンディな老紳士が「スミマセン、シツモンガァ、アリマ〜ス。ソォレハ、キモノデスカァ？」と声をかけてくれたのも、ウフフな初体験だった。
