[ADD}

最低量の処方で様子を見ていた最初の3日間、ひどい副作用はなく、それでいて薬の効果が自分にはわかる、という感じだった。でも頭の中で、たとえば沸騰したお湯の中からフツフツと空気がわいてくるように、いろいろなアイデアがパパパーっと起こって交通整理ができていない状態もまだまだ残った。ADDのない人は、パパパーっというひらめきを瞬時にふるいにかけて、合理的な優先順位をつけられるのだろうな、と思うと、自分はまだそのレベルには達していないと感じた。


それで服薬4日目にして、今まで1錠だった薬を2錠服用。これが失敗で、心理的な弊害はないものの、体には結構な負担だった。家族がまだ寝ている朝一番に、ここのところずっと取り組んでいたDIY(断熱効果のあるフィルムを窓にはる)ではしごを上る作業をしていたら、頭がフラフラに。これは変だと思って横になっていたら静まった。でもごく日常的な動作も、呼吸さえも、まるで冬眠中のようにスローダウン。自分だけスローモーションボタンを押されたようで、「あ〜、う〜ご〜け〜な〜い〜。」昼頃には口の中のただれに気づいて、ショック。薬は一旦のんでしまったら、後から体内から抽出するってことができないのよねー。


明日は来客があるのに、なにも準備できないなー。でも過去3日間の薬の効果で、家の中は以前ほど散らかっていない。来客の前日に「これならなんとかなるな」と思えるなんて初めて。