ティラノの学校は昨日はじまったが、スコミムスのキンダーガーテンは二日遅れの明日から。今日は少人数のグループで、先生と対面して教室の中を案内してもらう集まりがあった。お手洗いの使い方、自分のロッカーの場所などを、ゲーム形式で確認した。まるっきり”にっぽん”な夏休みを過ごしていて、ティラノの友達が遊びに来たときと、バンバリ−のプールに行ったとき、あとはテレビ以外にはほとんど英語の環境にいなかったスコミムス。ESLのイテーヨ先生がやんわりと話し掛けても、表情はこわばって、あまり言葉が出てこない。担任のティーピー先生とは初対面。周りの評判は「まあまあ。優しいよ」、第一印象は、評判どおりかな、というところ。悪くはないけれども、特別に「すごく子供たちを愛している。どの子、どの親からも指示される素晴らしい先生」という感じでもなかった。ティラノのキンダーのクラウス先生は服装、髪型、化粧どれをとってもケバかったのではじめは???と思いましたが、すばらしい先生でした。YMCAでティラノもスコミムスもお世話になったリーヴス先生は、わたしが知る中では最高の先生。包み込むような暖かさがあって、理解があって、かといって甘すぎることはなく、他方、従わなくてはならないルールをきちんと指導できるけれども決して子供を怖がらせない。こどもの有り余るエネルギーに振り回されて疲れきってしまって不機嫌になってしまうとか、そういうところは見たことがない。夕方になると疲れが出て、怒鳴りながら息子に宿題をやらせているわたしには到底及びもつかない領域だと思う。ティーピー先生と打ち解けて、スコミムスがよい一年を過ごしてくれたらいいなと思う。ちなみに昨日会ったティラノの新しい先生、ダニカン先生は、評判が悪い。会ってみたら、あまり笑顔をみせない、背の高い細長い感じのおばあさん先生だった。こりゃ、はずれだね。

下校したその足でバイオリンのレッスンに向かった。顔を合わせるなり「今日なんかおもしろいことない?」というティラノ。今日は育英の新学期まであと二日しかないから、バンバン宿題をやってもらうしかないんだよねー。早くもヒステリーを起こし始めたので、空腹を満たして気を落ち着けてもらおうと、レッスン後に食べさせようと思って持参していたホットドッグを差し出した。ティラノもスコミムスもぺろりと平らげた。レッスン中はグイを静かにさせておくのに苦労した。鍵の束であそばせたり、いらない紙で帽子をつくってかぶせたりして間を持たせようとしても、すぐに騒ぎはじめてしまうので、先生のお家を出たり入ったりして、とにかく次から次へと興味を移せるようにした。おかげでレッスンの内容をあまり聞けなかった。もう本人たちに覚えておいてもらうしかない。ティラノは「楽しい農夫」の続き。移弦が多くてうまく弾けず、学校の後で疲れていたこともあって、最後のほうはかなり不機嫌な感じだった。スコミムスも「こぎつね」の続きだったけれども、キンダーの下見で学校に行って疲れたのだろう、全然集中していなかった。ティラノ、F−durのスケール。低い1の指、注意。