夕方4時くらいになって、ようやく重い腰を上げて、こどもたちをバンバリ−Banberyのプールに連れて行った。(バンバリ−というのは、夫の勤める研究所の所有地で、かつてはお金持ちの別荘だったところ。現在は研修や会議などにつかわれるいくつかの建物のほかに、テニスコート、プール、そしてプライベートビーチもある。)いつも夕方にいくと駐車するスペースがないので、離れた場所に駐車しなくてはいけない。今日はどこか空いているかなーと気をつけながら急斜面を降りていくと、全然車がない。一台しかない。平日とはいってもこんなに空いているなんて、と不思議がりながら、プールに近いスポットに駐車。車をおりてみるとティラノが「だれもいなーい。ライフガードもいなーい」と。入り口には"Closed"のサインが。夜から天気がくずれるという予報だったから、早めに終わりにしちゃったのかなー。仕方ないので、ビーチへおりていくことにした。ティラノとスコミムスは「わーい」と叫びながら、どんどん先へ。家の中でどうにかちゃんと歩ける程度のグイも、日本で買ってきた大きすぎるサンダルを履かせて歩かせることにした。とたとたと何歩か歩いたあと、グイは腰をひいて、歩みを止めた。何か、みたいものか、拾いたいものでもあるのかと思ったら、どうやら急な斜面が怖かったらしい。手をひっぱっても足を出そうとしない。おやおや、グイちゃん、あなたは用心深い人なのね。

ちょうど潮がひいているときで、岩場には小さな海の生き物がたくさん。上の二人はカニやヤドカリをつかまえて大喜び。ティラノと一緒に、スコミムスまでカニをつかまえては、見せに来てくれた。おやつにもっていった、東ハトオールレーズン」が大人気。グイはおせんべいに舌鼓。そのうち、潮がゆっくりと満ちてきたので、上の二人は防波堤をつくっては波に流される、というのを繰り返し、砂堀りをエンジョイ。グイも波に興味をひかれたようで、どんどん海に近寄っていった。足が冷たい水でぬれたら泣くだろうと思って、そばで待機していたら、全然そんな様子なし。波にただよっている海草に注意をひかれて、足がぬれるのも、砂がジャリジャリとサンダルにはいってくるのも構わないようだった。グイちゃん、楽しい海初体験でよかったね。家にいるとウツウツとしちゃうけど、誰もいないビーチで海の風にあたるといい気持ちねー。