A mind at a time

http://www.amazon.com/exec/obidos/ASIN/0743202236/qid=1098084514/sr=2-1/ref=pd_ka_b_2_1/103-0041306-3985409
こどもの教育に関する本。成績や人間関係など、こどもたちが学校で問題をかかえる場合に、その子が「悪い子」であるわけではなくて、その子の弱点がうまく理解されていないために問題がこじれている場合があることがわかる。記憶力、物事の順序を理解する力、左右などの空間を把握する力などが、人よりも著しく劣っている子は、そうした、本人の努力では克服しきれない生得的な弱点のために学業、人間関係、生活上のトラブルをおこしてしまうことがある。集中力を持続できずに衝動的に行動してしまうけれども、他方でとても創造力に富んでいる子、物事を記憶するのが著しく苦手だけれども、物事を批判的に見る目が非常に鋭い子などの例を見るにつけ、学校で問題のある子は怠惰なわけでも、悪い子なわけでもなく、トラブルの影にキラキラと光る個性が押しつぶされていることが理解される。


この本がわたしにとって興味深いのは、うちの子が学校で問題を起こしているからというわけではなく、わたし自身が生きにくさを感じているから。今、いわゆる専業主婦だけど、整理整頓が苦手なので、家の中がぐちゃぐちゃ。洗濯物をたたむのまではいいんだけど、それを引き出しに入れるのが苦痛。(収納スペース不足が一因ではあるけれど。日本の家に比べたら家は広いはずなのにどうしてだー!)それでも家具を三つほど買って、リビングの快適度がアップして、頻繁にお友達を家に呼べるようになったのは、かなりの進歩だと思う。以前は家が汚いから、お友達を家に呼べなくて、子供に悪いなーと罪悪感を持っていた。それはともかく、家をきちんときれいにして、子供の宿題をちゃんと見て、家族には健康的な食事を食べさせて、という「主婦」の役割がとっても窮屈。自分に合っている仕事をして、それに見合ったお給料をいただいて、こんなに苦しまなくてすむようになるといいな。赤ちゃん、こどものいる女性が仕事をしても、保育料が高くて、働いた分のお金が全部消えてしまうようだけれども、働いて、その間子供を預けている場合は家に誰もいないから、家もそれほど散らからないはずで、それだけでわたしは十分幸せ。自分でプレイデートをアレンジしなくても、保育先で子供はあそべるから、母親の力不足のせいで、こどもの社交性が育たないって自分を責めることもなくなるし(客観的に見て、うちの子たちに社交性な不足しているわけではないと思う。もっとたくさんお友達と遊ばせてあげたいという気持ち)。