スコミムスがぐったりしているので学校を休ませた。11:45の予約に5分遅れて到着。病児の待合コーナーでじっと順番をまったけど、なかなか呼ばれない。となりにもずっと待っている人がいるので、「あなたの先生は誰?」と聞いたら「ドクターアイランド」という。うちも同じ先生だと告げると「予約は何時?」うちは11:45と答えると、あちらは正午だという。わたしはグイをおんぶ紐で背負い、ぐったりしたスコミムスをひざにだいていたので、「順番まだー」とゴネる気力がなかったが、彼女にはそのエネルギーがあった。受付にいって一通りの文句を言ってきて、「あなたの代わりにコンプレインしてきたわよ」と声をかけてくれた。それはども。待つことしばし、看護師が近寄ってくると、彼女のほうが先に呼ばれた。気のよい彼女は、「あっちの人のほうが順番が先のはず」と言ってくれたが、受付を済ませるタイミングが2、3分早かったからといって(わたしの嫌いな愛想の悪い看護師が)彼女を連れて行った。彼女は”酷いわね、あなたに悪いわ”って感じで、目玉をぐるっとまわして、まばたきをシパシパシパッとする目配せをしながら診察室に入っていった。今日は病気に子が多くて、小児科がとても混んでいた。どうしてもスケジュールがおせおせになってしまう。それは仕方がない。でも順番をスキップされたのは本当に腹が立って、腹立ちを通り越して涙がでてきた。具合の悪い子二人(グイも鼻水ズルズルの風邪か中耳炎かという症状)を一人で抱きかかえて、受け付けにクレームつけにいくのもたいへんなんだもん。(善良な人だったけど)文句をいった人が先に診察してもらえて、これってすごーくアメリカって感じ!ちょーあたまきた!

神様もあんまりかわいそうだと思ったんだろうか、ついに診てもらえたドクターアイランドが「この子、フルーショットは?」と聞いてくれた。インフルエンザのワクチンが不足しているので、現在、全米が大騒ぎ中。うちの子たちは風邪をきっかけにぜんそく様の症状を起こすので予防接種しておきたいと思って予約してあるけれども、ワクチンがないからといって、無視されている状態だった。本当はワクチンはハイリスクの人たちには届くように、この小児科にも入荷されているのだった。でも数がたりないから、秘密になってるんだよね、たぶん。「この子はぜんそく持ちだから、今日うっていくといいわよ」と言ってくれた。慢性の重い病気を持っている子や2歳未満のちいさい子はハイリスク群にはいるので、注射してもらえるという。よかった。グイはまだ小さいから心配だったんだ。グイを家に閉じ込めておいても、上の子たちが学校からばい菌もってかえってきちゃうもんね。

2時にやっと病院からかえってきたら、病気の人に食事させている間に、もうティラノの迎えの時間。ちぇ、お昼らしい食事もできやしない。ティラノに宿題をさせたらもう4時。これからティラノのクラスメートの誕生パーティー。こどもが病気なのに、車でつれまわさないといけないのは、アメリカの生活の中でも特につらく感じる部分。病気の子がかわいそうでしょうが。わたしも疲れた。5歳と1歳の両方をかかえて移動しないといけないのは大変。