車が一台しかない中、トリケラは研究室にいきたいので、育英への子供の送り迎え、新日本堂での買い物も一人でこなしてくれた。他の子の都合にあわせることなく、一日中、グイと二人っきり。これってとてもめずらしい状況。普段落ち着いてできないことをやろうと、こどもたちの遊び部屋の掃除と、和服の手入れに取り組んだ。
 子供部屋は、プレイデイトをするたびに、あそびにきた子が「どうしてあの部屋はあんなにきたないの?」と必ず聞く。いま遊んだものをきちんとしまえば片付く、という状態ではなく、散らかり様にも年季がはいっていて、何をどこへしまえばいいのかわからないって感じ。子供も2年生にもなると遊んだら片付けないといけないことをわかっていて自分からやろうとする。でもこりゃあんまりだ、ってわけ。そこで、上の子たちがいない間に、お母さんがこっそり、あんなことやこんなことをやってしまおうかと。
 スコミムスがやっていたしまじろうのおもちゃで、最近は使われなくなっていたものなどはグイのレベルにあっているよう。しまいこまれていたのを出してきたら、グイは大喜びした。小さいレゴのピースがあっちからもこっちからも出てきた。こういうのを放ったらかしにするとグイには危険だから、頭にきて、こどもの手の届かないところへしまっちゃおうかな。デュプロの大きいピースでも、ティラノもスコミムスも十分楽しめるのだから。
 逆に、棚に上げていた、楽器ばかりをしまった箱を下ろしてきた。図書館での幼児むけのプログラムでトライアングルやガラガラ、タンバリンなどの楽器に親しんだグイが喜ぶかなと思って。縦笛(アルト一本、ソプラノ二本、ピッコロ一本がある)が出てきて懐かしかった。