昨日は雪が降った。私の妹ゆーちゃんとそのダンナサマのIさんと遊びたいのに、二人が時差ぼけで、午前中心地よさそうないびきをかいて寝ていたので、二人に遊んでもらいたいのに相手にしてもらえないティラノのスコミムスは、少々雪遊びで発散。それはよかったんだけど、寒いので、Iさんのためにお風呂に湯を張ろうとしても全然暖かいお湯がでなくて苦闘した。
 夕方になって、Iさんが会社の人に配るためのお土産を買いに、みんなでスーパーへ行った。百人(数百人?)分買いたいらしく、パッケージにチョコの個包装がいくつ入っているかなどを一生懸命数えたりしている姿をみて、「サラリーマンは気を遣って大変だ!」
 グイはものすごーくIさんに懐いている。優しいし、わたしやゆーちゃんよりも”うるさい”ことを言わないし、注目してくれるので嬉しいらしい。
 ティラノ、久々に歯が抜けた。プラプラしているのを、エイヤと抜く勇気がないので、そのまま食事をしていた。昼食は我が家で初挑戦のタコス。パリパリとしたタコシェルを食べている間に、気づかないうちに歯が抜けたらしい。「あれ、歯は?」と思ったときにはもうなくなっていて、どうも胃袋に入ってしまったらしい。トゥースフェアリー(歯が抜けた日の晩、抜けた歯を枕のしたに置いて寝ると、翌朝にはコインを置いていってくれると言われる妖精)は、歯がなくてもコインをくれるだろうかと心配になったティラノは、なにやらtooth fairyに手紙を書いていた。
 せっかくベビーシッターを頼める人材が見つかったので、トリケラと二人で思い切ってマンハッタンへ出ようではないかということになった。大慌てで、メトロポリタンオペラに電話。プッチーニのオペラ『トゥーランドット』のオーケストラ席が取れた!ボックスオフィスの人は、わたしが知っている範囲内でもっとも上品な英語をしゃぺっていて、こういう上流社会もアメリカに存在するんだなと感動。っていうか、上流社会があるのは知っているけれども、普段接触することがないもんでね。顧客情報を把握するためのリストに載せるために、名前や住所、電話番号などを教えてくださいと聞かれた。日常レベルでは"What's your phone number?"というシンプルな聞き方は当たり前。"Can I have your address, please?"なんて言ってくれたら、プリーズがついている分だけかなり丁寧に感じる。ところがオペラハウスの受付は、なんと"If I may ask your name and phone number..."という調子。しかも担当の人がすっごーくしぶい声の持ち主で、往年の大俳優としゃべっているような感じがするの。対するこちらは、それに対応するファンシーなボキャブラリーを持ち合わせていないので、自分がお客で注文を出す立場だというのに、もう冷や汗たらたら。自身の庶民(貧民?)度を感じて、恥ずかしかった。でも素敵なおじさまと言葉を交わせて、ちょっとうっとりしちゃった。