でなくてネクタイ

 昨日のラリー=キャッツさんのメモリアルサービスの後、ティラノとスコミムスの帰宅の時間を気にしながらもレセプションに出席して、一応”トリケラの夫人の役”を果たしてきた。社交辞令の抽斗にはほとんど何も入っていないので、初対面の人と感じよく、あまり内容がないけれども場が持つというタイプの会話をするのは苦手。慣れるしかないよね。昨日の場合、グイが一緒にいたので、「かわいいー」といって話し掛けてくれる人がいたので少し助かった。
 最初にトリケラがしゃべりはじめたのが、ジョージ(http://neurobiology.mc.duke.edu/faculty/augustine/)。近々、日本人のガールフレンドとめでたくご結婚されるそうで「僕はハッピーなんだ」の連呼。川にもみじが散っているデザインの、京都のお土産ものかなあという感じのネクタイをされているので、「すてきなネクタイですね」と言ったあとに、トリケラに向かって「もみじだね」とつぶやいたら、「そう、この間、京都に行ってきてね、”モォミジィ”はパーフェクトだったよ。」わたしも京都のもみじを楽しんでみたいヨー。(本音は着物を買いあさりたい、かな。)
 もうスクールバスに間に合うためのぎりぎりの時間というタイミングで挨拶したのが、デイビッド(http://neurobiology.mc.duke.edu/faculty/fitzpatrick/)。名物裂をアレンジしたような、ものすごく豪華で素敵なネクタイをされていたので、言葉を交わして握手する前から思わず「すてきなネクタイ!」と黄色い声を出してしまった。長身のデイビッドに合っているサイズだったので、日本製ではなくてヨーロッパの織物かなあと思ったけど。着物に締める帯の感覚でいうと、とても豪華なので喪を表現する場では決してしない柄だけど、ドレスコードは「普段着」だったのでよしとしよう。黒と白と黄色でそこそこにしっとり感はでていて、ともかく格調高いデザインなのですごくオシャレだった。
 夫が正装を楽しむ人だったら、ネクタイ選びも楽しいだろうにな。トリケラが持っていて気に入っているものは、最近のものでは、ニューヨークの自然史博物館で買った、ティラノサウルスの骨格の柄の入った紺のネクタイ。買ったはいいが、締める機会がない。