ティラノのクラスで折り紙を教えた。「教育おりがみ」を一パックずつティラノのクラスメートに配り、各自すきな色を選んでもらってやっこさんの上半身とした。袴は一人に一枚ずつ、和柄のプリントしてある折り紙を配布。3年生ともなると、きちんと折り目をつけられる子が多くなるけれども、まだ中心で折る、角を中心にもってきて折るなどの手作業ができない子も数人いる。ティラノのロングアイランドでの小学校のクラスでは銀紙で折っていて、思うようにいかないので泣き出してしまった女の子がいたっけ。今日はその経験を生かして、最初に「金銀は使わないことをすすめる」と言っておくことができた。
 自分が着たかっただけなんだけど、着物を着ていった。そしたら、やっこさんの袖は着物の袖だからこういう形なんだと自分の着物の袖を示しながら説明することができて、思いがけず実物を見せる効用を発見。
 先生から「なぜそのような袖の形なのか」と質問されてちょっと困った。うーん、ちゃんとは知らないな。「未婚の女性は袖の長い”振袖”を着て華やかに装い、結婚したら袖を短く切ります。家庭内で着る普段着には、家事がしやすいように袖がとても短いものもあります」なんて話して適当にごまかした。