トリケラが補習校の運営委員の仕事で鍵開け当番。朝7時半に集合。車で45分ほどかかるので朝6時45分に家を出なくてはならない。未就園児のグイも含む子供たち全員を起こして朝食を済ませて行くのは無理だということで、当初はトリケラが一人で先に行く予定でいた。でも待てよ。普段の補習校の登校の時間帯でさえ、眠くてともすれば意識が飛んでしまいそうな様子なのに、普段の生活でまだ布団の中にいる時間帯に、トリケラを一人で送り出すなんてことはわたしにはできない。高速で眠って20マイルくらいで走っているところを追突されるかカーブを曲がらないで事故ったりしそうでコワイ。
 というわけで、わたしは朝4時半に起床して朝食と昼食の2食分の弁当作り、とにかく着替えだけ済ませて全員で補習校へ行き、食事は現地でとることにした。放課後、スコミムスのバイオリンの先生のお宅でバイオリンのカジュアルなリサイタルがあるので、本当は着物を着ていきたかった。4時に目が覚めたときにすぐ起きていれば、着物も着られたかもしれないけど、頭が冴えてくるのに30分かかったし、弁当作りの作業も眠くて効率がわるかったのか、結局は着物は諦めざるをえなかった。残念。でも唐揚げ弁当おいしかったから、いいか。初めての鍵開け当番、遅刻することなく済んでよかった。
 子供たちが教室に入った後は、カフェテリアで卒園アルバムの製作をお手伝い。眠く空腹でしかも退屈したグイがクビにぶら下がったりして面倒だったものの、2歳児にしては懸命にがまんしておりこうにしていたほうか。無事にアルバム委員が担当している部分の仕事は終了。その後、グイと二人で東洋食品で買い物。授業が終わる時間までの余り時間は
美しい日本の私 (講談社現代新書)川端康成ノーベル文学賞受賞記念講演を読んだ。ちょうど茶道のグループに加わったおり、川端作品『千羽鶴』が茶道の退廃に警鐘をならしている、というくだりがあり、機会があったら読んでみたいと思った。この本を手にとったのは、トリケラがノーベル賞を取ったときに備えての予習のつもり(笑)。トリケラも川端さんと同じように黒紋付羽織に袴姿で授賞式に出てもらいたいから、ぼちぼち彼にも着物を着せて慣れさせなくては、ウッシッシ。
 放課後、年長組の学級懇談会の後、スコミムスのバイオリンの先生、ヨシカイ先生のご自宅へ直行。スコミムスは緊張しつつも立派に『ロング・ロング・アゴ−』を弾いた。ヨシカイ先生についてまだほんの数ヶ月、ずいぶん成長したものだ。