また物乞いがきた。背の低いアフリカンアメリカンだ。「あぎゃ」と思うんだけど、大きくガラスを張った玄関で、相手とすぐに目が合ってしまうので、つい「何の用?」とドアを開けてしまう。姿を見られても無視する練習をしないとな。
 曰く「おいらは何日も路上で生活していて、シェルターに行くのに55ドル必要なんだけど、あと15ドルほど足りないんだ。もう疲れたよ。シャワーを浴びたいんだ。頼むよ。プリーズ・・・。」前の詐欺師とは異なって同情買い作戦だ。本当だったらかわいそうだなーという感じだったけど、その「本当だったら」って思っちゃうのがいけないんだよな。ぐっとこらえて、「ついこの間、うそつきの黒人がきてあたしから金を取っていったから、ハズバンドが怒っちゃってんのよ。あなたには悪いけど、お金はあげられない」と告げた。前の人は超ボロっちい車に乗っていたけど、今日の人はチャリンコだ。先日、近所のマイクが「背の低い黒人が手ぶらでやってきて、うちの木を切るとかなんとか言ってきたよ。少々無礼な言い方で追い返してやったよ」と言っていたから、もしかしたら同じ人かも。できるものなら、居留守が使えるようなドアに取り替えたいな。うちのドアやガラスは強盗にまで対応していないからなぁ。