今日は学区全域でdelayed opening day、先生が授業計画を立てたりする時間を確保するために、月に一度、授業開始が2時間遅れる。晴れて子供がいない木曜日を楽しもうと、ティラノとスコミムスを送りだした後、すぐに庭に出て、大ぶりな枝やまだ細くて手に負える程度の木を切り倒したりのワイルドな活動にとりかかった(グイがいる日は危ないし、作業に熱中するとすぐに姿を見失ってしまうので、こういうのはやらないようにしている)。
 小学、中学、高校は(たぶん)スクールバスのやりくりの関係で、始業時間がずれている。小学生のバスがいった後、中学へ向かうバスが通るし、ここからは徒歩でいける高校にむかうティーンエイジャーもぼてぼてとうちの前を歩いていく。庭仕事をしている間に、見慣れない感じの東洋人の女の子がいつまでたっても待ちつづけていることに気づいた。所在なさそうにうろうろと歩き回っていて、二台の大きいスクールバスが轟音をたてて、彼女に目もくれずに走りさっていくのを呆然とみていた。むむ〜、あれに乗れないとなると、もう他にバスは来ないよなあ。さすがに気になって声をかけた。学校名と本人の名前と学年を聞いて、中学に連絡した。
電話をうけた女性はなんだかテキトーな感じ。事情を説明して、面倒だなと思いつつもわたしが送ってあげてもいいけど、と申し出たけど断られ(もちろん防犯上、正しい措置ではなく、学校側がその提案を受け入れるのは問題)、「その子に家に帰って親に相談するように言ってくれない?」ということで方針が決まった。「家の鍵を持っていて、両親と連絡がつくか確認してからもう一度電話します」と言って電話をきる間際に、受け付けのオバサンが同僚のどうしたの?という質問に「ア〜ダンナ〜(I don't knowの南部訛り)」と答えているのが聞こえた。アイドンノーじゃないでしょー。自分とこの生徒がバスに拾ってもらえずに(バスがくる時間にはちゃんとバス停でまってたはずなのに)ぽつーんと街角に立っているんだから、もうちょっとしっかり対応してちょうだいってば。ビクトリアと名乗ったその子のお父さんは結婚式に出るために台湾へ行ってしまったところで、お母さんのほうは働いているという。もう一度学校に電話して、やっぱり今日は学校に来る手段がないということで、一日家でぶらぶらしてもらうということになった。あれが自分んちの子だったらと思うと、とってもかわいそう。