朝早くからグイの耳鼻科の診察。0歳の頃に中耳炎が頻発していたので、左右の耳にチューブが入っている。去年、デュークのチルドレンズホスピタルで受診しており、今日はその後どうなったかの確認。
前回の診察のときの医師はもういなくなっているとのことで予約の変更されていたけど、その後何度か、予約しなおした医師が不在とかで日にちが変更になっていた。医師の変更とともに診察を受ける場所も変更になっていたらしく、手元にある予約の確認書に書いてある場所へ行って見たら、場所が違うと言われた。最初に行ったのはデュークホスピタル”サウス”で、構内の電車に乗ってデュークホスピタル”ノース”を経由してチルドレンズホスピタルへ行けと指示された。子供病院にも”サウス”にも同じ内容の診察をしてくれる科があって、診察を申し込む時点で空いている方にホイホイと予約をいれてくれるらしく、どちらになるかにあまりシリアスな理由はないみたい。変なの。
骨折の関係で”サウス”で受診していた整形外科の待ち時間も短いとはいわないけど、それと比べても、今日はとおっっっても長く待たされた。さんざん待ってからヒアリングテストを受けたので、その後の医師の診察まではそんなに待たないかと思ったら、それが大間違いで、診察室に通されてからもひどく待たされた。3才としてはがまんがきくほうのグイも、(骨折以来、不快感を覚えるようになった)病院の中であまりにも長く待たされるのに参ってしまって、「おうちにかえるぅ。」途中で看護師さんが「隣の部屋の患者を診てからエヴァンズ先生がくる。塗り絵でも持ってきてあげましょうか」と七面鳥とかぼちゃの絵のプリントアウトとクレヨンをくれたのでどうにか持たせることができた。やっとかけつけてくれた医師はなんとお腹の大きな、まだ若い女医さん。時間がおしてて駆け回っててくたくただろうに、グイのために愛嬌をふりまいてくれた。
診察の結果、鼓膜に埋め込んでいたチューブはもう鼓膜から自然に抜け出ていて、もうミミクソにからまっているだけで、耳の穴からでてきそうな場所にあるという。診察用のライトで照らして見せてもらったら、本当にブルーのチューブがそこに見えた。グイが耳をいじられることに緊張しているので、その場では何もせず、薬局で手に入る薬でミミクソをやわらかくして、チューブが出やすくなるようにする作戦に。2週間以内にとれなかったら受診してくださいといわれた。それでその薬はHydrogen Peroxide Solution(過酸化水素溶液)。「アレでやってみて」と気軽な調子で指示を出されたので、「ちょ、ちょ、ちょっと待って。それって何?」と質問したけど、忙しい中でも健気に親しげに振舞っている彼女も”え〜、そんなこともわからないの?”という反応。実際に入手してみたら、473ml入りが1ドル未満で買える代物で、用途はfirst aid antisepticとあるので、怪我したら消毒みたいな感じでちょちょっと使うポピュラーなものらしい。自分の国でなら、別に薬オタクじゃなくても、マキロンとか太田胃酸とかビオフェルミンといった薬の名前を言われて、特に混乱することもなく使えるけど、こっちで使ったことのない薬の名前をペロペロ−ンと早口で言われると、仕方ないので問い直すんだけど、いつも怪訝な顔をされちゃうんだよなぁ。(キミ達だって「正露丸」わからないだろぉう!)
駐車場をでるときには、到着したときから3時間が経過していた。