スコミムス、いままで1年半お世話になったスズキメソッドのキャンディーダ先生のところをやめ、ティラノと同じヨーラム・ヤンガーマン先生の初レッスン。キャンディーダには優しくしてもらったので、ヨーラムを嫌がるのでは、とちょっと心配したけど、杞憂に終わった。学校から帰ったときからやる気満々。先生宅に到着したら、ティラノと先を争って楽器を準備。ティラノがあんまりはげしく”自分のいつものレッスンの時間なんだから、自分が先だ”と主張したので、スコミムスはおとなしく諦めた。1時間たっぷりのレッスンの間、楽器をケースに収めることもなく、辛抱強く待った。最後のほうはため息がでてたけど。
ティラノがヨーラム先生についてはじめて弾いたリーディングのコンチェルト、スコミムスは1週間ほど前からちらほらと練習していた。キャンディーダは教本の曲を自分で勝手にすすめて練習することを禁じていたので、好きな曲を好きなように弾けるようになって、とても嬉しかったようだ。ティラノが弾いたのを聴いていたのもあって、スコミムスはあっさりと1楽章を通してしまった。がさつなティラノとは違って、ややゆっくり目のテンポ、でもとても安定していて揺れることのない、音程にもちゃんと気を配った、いい演奏だった。先生はとっても素直に驚いた様子。"What a surprise!"を何度も口にしていた。
気分の盛り上がった先生が、いっぺんに色々いろいろイロイロなことをスコミムスに教えたので、スコミムスの頭から情報がこぼれ落ちるのが見えるような気がした。でも先生は「ちゃんと集中しててすごいじゃないか」と誉めてくださった。スコミムスが演奏を認められてはにかみつつも、とても嬉しそうだったので、わたしもとってもいい気分。