月曜日にスコミムスが学校から持ち帰った印刷物に「ニューヨーク州のきまりで、キンダーに上がるときと小学校3年時にスピーチセラピストのテストを受けることになっている。おたくの子供はそのテストを受けた」という旨の手紙があった。本人から話を聞いても、そんなテストを受けた気配がなかったのだけれども、どうも、今日それを受けてきたようだ。下校の時間の少し前に、一人だけ、別の場所につれていかれて、「知らない英語をしゃべる先生」と「日本語の先生」と「お勉強」したという。どんなことをしたのか尋ねたら、ひざを指差しながら、「ここを何というか」と聞かれ、「しらない」と答えたんだそうだ。それで「英語の先生」が"Leg"と言った。スコミムスは相手の期待する答えが言えないことを避けようとするところがあり、わかっていても答えないこともある。でも、この場合は本当に足とかひざとかの答えが思い浮かばなかったらしい。スピーチセラピーを受けることになるのかと思って、ちょっとどきどきした。でも根気よく尋問したら、名前をきちんと答えていたし、妹の名前や年齢も言えたみたい。画用紙を与えられて、好きな絵を描いて「これはあんずー。本当のポケモンじゃなくって、わたしが考えたポケモンなんだ」と言った、というようなエピソードも聞かせてくれた。日本語では好きなようにしゃべったようなので、言葉に問題があるという判断にはならなかったんじゃないかな。

担任の先生も、「はずかしがったりはするけれども、ゆっくりと時間を与えれば、質問には答えられる」とおっしゃっていた。教室から出てくるときも、笑顔で「おかーさーん」と駆けてくる様子からすると、楽しく学校生活を送っているよう。ジョリーとステファニーなんとか(クラスにステファニーが二人いるらしい。そういうときはフルネームで呼んで区別する)とお友達になったそうだ。