母兄姉がバイオリンを弾くのでうらやましそうな様子は以前から見せていたグイ。今日はなんと、ふたがきっちりとしまっていなかったケースからスコミムスの楽器を取り出し、引きずって歩いていた。おやおやおや!取り上げたらすごく怒ってしまったので、ティラノ、スコミムスと代々使用している、一番小さな1/16のバイオリンを出してやった。そうしたら大喜び。「あたし、弾き方はわかってんのよ」って感じで、もう楽器をあごにはさんで、わしづかみにした弓でギコギコとこすろうとする。すごい、すごい!なんと、ちゃんと音がでちゃったよ。本体を上下逆さにしたり、手で抱え込んだり、よだれをだーらーーーっと垂らしたりして、たいへんなことになっちゃったけど、ともかくグイはバイオリンデビューを果たした。しばらく「じょうずー、じょうずー」とおだてていたんだけど、いい加減にこっちが見張っているのに疲れてしまったので、「また明日にしようね、バイバイ」と楽器をしまった。そしたら、怒ったの何のって、もう弓なんてすごい握力で握り締めてて、手放そうとしない。よっぽど嬉しかったみたい。上の子たちのをいつも見ているだけあって、初めて楽器を持ったときの出来は、グイが一番いい。インスタントカメラを手に持ったティラノと一緒に、写真とりまくった。