Crow Boy

Crow Boy
 昨日、放課後に雨の中、プレイデイトがないとティラノが文句をいうだろうと思い、子供達を図書館に連れて行った。図書館司書の人が作ってくれて推薦図書のリストを眺めながら借りる本を選んでいたとき、日本人らしい著者名が目にとまった。うわ、絵が上手。家でゆっくり眺めようと思って、その場は、貸し出し用のカゴにポンと入れた。
 帰宅して読んでみたら、すばらしいお話だった。しっかりとした画力で描かれた昔の日本の風俗にも心惹かれるけれども、何よりも、主人公の「ちび」の生きる力に脱帽。学校になじめず、孤独な時間を過ごす様子は切ない。それにもかかわらず学校に通いつづけた彼の強さを見習わなくてはと思った。長くアメリカで生活することになりそうなので、絶望と諦念をいったり来たりする毎日。アメリカでこんなに素晴らしい作品を制作している日本人の先輩がおられることが、心の支えになる。
からすたろう
道草いっぱい
村の樹

 この著者の作品は英語がオリジナルで、いくつか日本語に訳されて出版されているものがある。