個人面談

 育英のティラノの担任の先生と個人面談。家で宿題をやるときのヒステリーがあまりにもひどいと思うので、相談してみた。
 算数は計算が得意なのであまり問題はないけれども、国語の宿題で文章を書くようなもの、また現地校の宿題でも、長いセンテンスを書かなくてはならないようなものには、ひどく抵抗する。親としては、やればできる子なのだから、もっとできるようになってほしいという思いがある。先生のお話を伺って、わたしが期待をかけすぎていることがわかった。
 学校での様子は、積極的に挙手をし、クラスの雰囲気を盛り上げており、学習面でもよくできるし、お友達との関係も良好で、何も問題がないそう。ヒステリーを起こすのはストレスがかかっていることの表れ。大人が思っている以上に、英語と日本語の情報がわーっと入ってくるのはストレスがかかるものなので、そこをわかってやらないといけないとのことだった。漢字や音読、ドリル類などの必要最低限の宿題はきちんやらせるとして、現地校の宿題との兼ね合いで、読書感想文は隔週にするなど、親の裁量で加減してもよいといわれた。
 どんな方法で「もっと厳しく」すれば、この子はよくなるのだろうと悩んだのだけれども、全然方向が逆だったのね。追い立てられるように勉強させられて、テレビもだめ、ポケモンもだめ、お友達とも思うように遊べないのでは、そりゃ、誰だっていやだよね。ティラノは母親に対する甘えが、一ひねりして、とげとげしい態度で表れる子なので、労をねぎらったり、甘えさせてやったり、誉めたりするのが難しいのだけれども、ここは、わたしもがんばらないといけないね。ティラノがブリブリと怒っていたら、それだけちやほやしてやるように気をつけよう。ちょっと修行のいることだけど。
 そんなふうに気持ちの切り替えができたとたんに、学校帰りのティラノがとても愛しく思えるから不思議。わたしの態度が柔らかいので、ティラノのほうも反応が柔らか。子育てって奥が深いな。