「ぴでぃあとりくす」

 「ぴでぃとりくす」pediatricsは、小児科という意味です。子供連れで渡米して、仮に病気にかからなかったとしても、何かにつけて小児科のお世話になります。健康診断は毎年受けますし、保育園、幼稚園、サマーキャンプなどに子供を参加させる際には、予防接種の証明の提出を求められます(NY州)。
 日本で育児経験がある場合には、日本で医者にかかる場合といろいろと違う点があるので、とまどうことがあると思います。まず、病気にかかったので診察を受けたいというような場合、日本では予約なしで病院等へ行き、診察券をだした順に診察を受けることができますが、こちらでは予約をとることが原則です。診察券のようなものはありません。
 小児科につくとまず最初に、受け付けにいって来院したことを告げます。予約がとれていることを確認すると、保険会社のカードの提示を求められ(保険に関する情報が既に登録されていて、特に変更がない場合は提示しないで済む場合が多いでしょう)、「うぺい」co-payという受診費用の自己負担分の支払いを求められます。この金額は保険会社や自分が加入しているプランによってまちまちです。わたしたちが入っている保険では2000年に渡米したばかりのときは$5でしたが、年々アップして、今は$15になっています。知人のアメリカ人に聞いたらば、ここ数年$10のままだと言っていました。
 受診の順番がくると、診察室に案内されます。こちらの看護師さんの衣装は日本とくらべて自由というか、派手に感じることがあります。診療科や役割、状況によって違うのでしょうけれども、小児科の看護師さんは、かわいい動物やアニメキャラクターなどの柄のはいった、とてもにぎやかな柄がプリントされたシャツに、下は白いスラックスということが多いように思います(地元の小児科以外にかかったことがないので、中部、南部、西海岸ではどうなのかは知りませんが)。看護師さんも、熱や血圧などを測ったりする際に、聴診器で心音や肺の音を聞いたりするので、聴診器をぶらさげています。わたしは、初めて息子を小児科につれていったときには、聴診器をぶらさげている人が医師だと勘違いして、"Are you Dr.XXX?"と尋ね、その人に「ぶっ」と笑われてしまいました。
 果たして本物の医師の診察を受け終え、薬が必要となると、医師がその場で(たいていは汚い字で)処方箋を書いてくれます。それをもって薬局へいけ、ということです。それで医師が退室すると、もう御用済み。もう帰っていいですよといわれたり、会計を済ませたりすることもありません。最初の頃は、なんだか個室でほうっておかれているけど、帰っていいのかな???と不安でした。




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