育英学園の夏祭り。ゆうべのうちの炊き込み御飯を炊いておいて、朝になってからおにぎりをにぎった。身軽にあそべないからとティラノは浴衣を着るのは拒否したけれども、スコミムスはおニューのピンクの浴衣でご機嫌。トイレで失敗したときに浴衣を脱げるように、下にTシャツと短パンを履かせておいた。
 子供たちを送り出した後は、自分が着替える番。今日はマンハッタンから踊りの先生をお招きしていて、花笠音頭をご指導いただけるというので、浴衣を着たいばかりに参加させていただけるようにお願いしていた。今年の誕生日にトリケラの両親から贈られた紫の地に蝶の舞う浴衣のデビューだ。
 アメリカに来る直前に、最後の夏だからとはりきって浴衣を着て盆踊りに出かけたことがあった。みんなの踊りを見ていれば踊れるものと思い込んでいたので、あまりの自分の踊れなさにびっくりした。練習して振りを覚えて、踊れる曲のレパートリーを増やさないといけないものだったんだと初めて知った(マヌケ)。先週の土曜日に、お母さんボランティアが浴衣を着て踊りを習って、子供たちと一緒に花笠音頭を踊るというお話を伺って、頼まれてもいないのに「わたし、出たいんですけど」とディレクターの高橋先生に申し出た次第。タダでちゃんとした踊りの先生におけいこをつけていただけるなんてチャンス、逃したらもったいないじゃない!
 自分が踊れないのは知っていたので、不安でどきどきしながら、お稽古をする教室に入った。面長美人の鈴木もも先生(更年期を過ぎたとご自分でおっしゃっていた)がみえた。高橋先生お手製の花笠(使い捨てのプラスチック皿に色ティッシュで作ったお花を真中に飾ったもの。とてもすてきで、高橋先生に感謝!)を手に持ってお稽古開始。先生の後ろに立って手の振り、足の振りを真似するけれども、やっぱり難しくて踊れない。足がすぐ逆になってしまうんだ。運動神経鈍すぎ〜。鏡がない場所だから確認できないけれども、やっぱり無意識にへっぴり腰になっているはずだ。おともだちのYさんはすごくセンスがよくて、すぐに先生の動きを追わなくても踊れるようになってしまっているみたい。わたしは一拍でくるっと向きを変える動きが苦手で、一人で違う方向を向いていたりする。1時間しかない練習時間はあっという間に終了した。
 本番はまた練習した場所とは違う環境、配置で踊ることになり、振りが覚えきれていなくて不安な箇所を踊るときに限って先生に対して背中がむいていたりして、ひやひや。でも途中から輪になって、子供達も参加して、やぐらはないものの、一気に盆踊りの雰囲気になった。子供たちの歓声、ほんとうに嬉々とした声で会場が満たされて、自分も自然に笑顔になるのがわかった(あら、いままですごくむっつりした顔で踊っていたんだろうな)。練習の間、泣きもせずに黙ってわたしのあとをついて歩いていたグイは、何度も花笠で顔や頭をはたかれていたけれども、本番中は幼稚園のT先生に抱っこしていただいていた。グイと一緒にいたスコミムスも踊りの輪に入りたかったのに、ちょうど群集の中からおかあさんを見つけた時に曲が終わってしまってとても残念だった。彼女は、家でお母さんと踊るために、使い終わった花笠をいただいて帰ってきた。はあー、日本を満喫、いい運動して汗かいて、とっても楽しかった!!
花笠音頭(http://www.mountain-j.com/hanagasa/)
踊り方はこちら(http://www.mountain-j.com/hanagasa/html/dan.html)
 夕方からは研究所のUさん宅でお別れバーベキューパーティー。みんなで浴衣を着るつもりでいたけれども、家に帰ってきた時点でぼろぼろにくたびれていたので、洋服で出かけた。あんまり楽しくて長居してしまったので帰宅したのは12時くらいだったか。Uさん、みなさん、ありがとうござました。