ESLの行事で、お隣のプラスキー小学校でランチョン。ESLの関係者に一年間お疲れ様でしたを言い、がんばった生徒たちを誉める場。スコミムスの担任のミセス・イテーヨの息子さんが製作した映像と音楽で、ESLプログラムの一年を振り返った。
 映像を見ているうち、音楽の選曲がよかったのもあるけれども、本当にいろいろな国からきた人たちがいて、言葉や習慣の違いに戸惑いながらも頑張っているんだということがわかり、さらにはお引越ししてしまった仲良しのK家のR子さんやお子さんたちの写真も登場して懐かしかったのもあって、涙がでてしまった。
 「ミセス・イテーヨ、このランチョン、すばらしい!呼んでもらってよかった。あんまり素敵だから、わたしもESLの先生になりたくなっちゃった!」(わたしは気が多いので、この年になっても、なりたいものがいっぱいあるのだ)と結構本気でいったのに、ミセス・イテーヨは「おーほほほほほ!」と自分がほめられたと受け取ってすごく喜んじゃったのと、あんたには無理よ、冗談でしょうとわたしを小バカにした響きを伴う盛大な声で笑った。せっかくいい気分だったのに、幻滅した。
 でも真面目に、ESLって子供達にとっては"Welcome to America"のゲートだよなーと思った。子供も大変だし、自分も新しい壁に立ち向かいながら子供をサポートする親のほうも大変。そこでいい先生に出会えて、親子ともしっかりと支えてもらえたら、「新大陸」でがんばって生きていかれるよね。
 お食事をするときに、みんなで列をつくってテーブルの上のお皿から好きなものを取っていったんだけれども、列の目の前に立っていた高校生の男の子は、本当にアメリカに来たばかりみたいで、手助けする先生が「あれ食べたい?これ食べたい?」と質問するのもかろうじて理解できるかできないかという状態のようだった。2000年に渡米した当時の自分と比べてみて、未だに英語に不自由しているのは確かでも、日本で大学まで英語教育を受けてきたのだから、あの青年よりはずっと恵まれていたんだとなんだか甘酸っぱい気持ちになった。