「いっと」

 「いっと」って中学で最初のころに習うあのitですよ。単純に「それ」と訳すのではない使い方を3つご紹介します。
 まずはアメリカにお住まいの方には一番お馴染みだと思いますが、That's it.という使い方。知らないと「あれはそれだ」と訳してしまいますが、そうではないんですよー。外で何か食べ物を注文したときや、電話会社などに何か依頼したようなときに、会話の最後に使われると”大事な用件はそれ(今既に言ったこと)だ”という意味になります。マクドナルド(マクダーナルズ)で、こちらが「あれと、これと、それと」と色々な注文をした後に相手が"That's it?"(正しい疑問形は"Is that it?"なので、そういう言い方の人もたまにいます)と聞いてきたら「ご注文は以上でよろしいでしょうか」と同じ意味です。他に欲しいものがなければ返答は"Yes."もしくは語尾の下がった"That's it."でよいのです。大きい電話や電気の会社などでは、一通り用件が済んだ後に最後に"Is there anything else I can do for you today?"というとてもマニュアル通りな感じのする文句を述べるので、"That's it."と言えば、こちらの用件はもう済んだと受け取ってくれます。
 二つ目は子供さんをお持ちではない方には馴染みがないかもしれません。鬼ごっこなど(こちらではplay tag。相手に触ったときに、「タグ!」と元気よくいいます)をするときの鬼のことをitといいます。日本で二つのもののうちの一つを選ばなくてはならないときに「♪どちらにしようかな」をやることがありますが、アメリカでは同じ要領で「イニミニマイニモ」をします。最後のフレーズが"My mother says to pick the very best one and you are IT!"このitのときに指差された子が鬼になります。
 最後にご紹介するのは、去勢された動物を言い表すit。Heでもsheでもないと見なされると、中性だということでitになってしまうのですね。
 That's if for today!


 




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