引越し編

 うー、久しぶりの日記だー。日通の方がお二人みえて、梱包の前半戦をやってくださった。本番は来週月曜日。様子をみるために事前にK家のR子さんにお電話したところ、彼女の引越しのときは予備の梱包は3時間くらいの作業だったとのことで、わたしもそれくらいのつもりでいた。ご親切にもO社の駐在員のご家庭で、上の二人をプレイデイトに誘ってくださる方があり、3時からお約束していた。わざわざお車で迎えに来てくださるとおっしゃっていたけれども、梱包作業が11時からなら、その頃にはもう作業は終わっていて、お迎えに来ていただかなくても済むのではないかと思っていた。
 ところがどっこい、そんなこと言っている場合ではなかった。梱包に見えたのは、2歳と6ヶ月の二人のお嬢さんをもつRさんと、成人されたお子さんお二人に18歳の息子さんの三人のお子さんをお持ちのIさん。とても慣れたご様子のお二人がてきばきと作業されているにもかかわらず、全然終わりが見えてこない。梱包された箱はどんどん増えていくにもかかわらず「そろそろ終わりにしましょう」のお声がかからない。「4時半が5時くらいには終わります」とRさんがおっしゃっても、5時の時点でお二人ともまだわっせわっせと働いておられた。あれ〜、うちってそんなに荷物が多いんだっけ???3歳のティラノと1歳のスコミムスを連れてアメリカに初めて来たときには55番までだったダンボールの番号は、5年経って、この時点で69までに増殖していた。しかもこれで半分。番号は100まで行っちゃうんだろうなー。なんでそんなに物が増えてるんだ?って、まあ、日本からいろいろ持ちこんでいるからだよね。
 とりわけRさんに申し訳なかったのは、わたしが溜め込んでいたダンボールを地下室から持ち上げて処分してくださったこと。日本からアメリカへの引越し、それにハンチントンから今の家の引越しの際に使用したダンボールは、今回の引越しのときに再利用しようと思って、地下で保管していた。でもみんなカビが生えていて使い物にならなかった。除湿機を使っていても、空気の流れやなにかでダンボールの床に触れている部分まで乾燥した状態を保てなかったみたい。前の家でも保管していて、その時は問題なかったんだけれども、どうもそれは前の家では2階を使用していたからだっただろう。「もう帰れる」と思ったころに、地下から山ほどの汚れたダンボールを見て、めげずに運び上げてくださったRさん、泣きたいお気持ちだっただろうに、明るく「あ、大丈夫ですよー。これはうちで処分しますから」とおっしゃっていて、もう頭が下がるという以外に言葉がでない。まこさん曰く”不条理”のアメリカに住んでいて、こんなふうにたまに日本のサービス(日本のココロ!)に触れると、有り難味が胸にしみる。
 今回、日通のほかにとてもお世話になっているのがクラスメートのY.S.くんのお母さんやリプリーのK家などO社をはじめ、ロングアイランドにお住いの駐在員のご家庭の皆様。とにかく皆さん、お優しくて、神様のように助けの手をさしのべてくださる。ご自身が子供連れで海外を転々とされているご苦労があるので、去っていくわたしたちを助けてくださっても何も見返りが期待できないのに、「大変でしょう、大変でしょう」といって気遣ってくださる。家族がいないアメリカで寂しい思いもするけれども、こうして負担をかってでてくださる方に知り合えて、心から感謝。オイラ、嬉しくて涙がでてくら〜。皆様、本当にありがとうございます。直接のご恩返しはできないかもしれないけれども、NCに行ってから同じようにお困りの方の助けになれるようにがんばって、親切の輪がめぐって間接的にご恩返しができたらいいなと思う。