写真:宴の後

hiico2005-08-07

 引越し以前から、このブログを読んでくださったデューク大学助教授夫人のYさんから、Yさんがビオラ奏者でいらっしゃることを伺っていた。我が家が引越した際には是非アンサンブルをしましょうという話をしていた。今日、はれて、Yさんのお友達のバイオリニストHさん、さらに弱冠15歳の中国人チェリスト、マイクにも参加してもらって、我が家で室内楽初見大会を催した。
 Y家とH家にはそれぞれ1歳の赤ちゃんがいる。ママ達が合奏している間、お父様方がベビーシッターを引き受けてくださった。ありがとうございました。そしていい子ちゃんでママ達に音楽の時間をつくってくれたおチビさんたちにもどうもありがとう。音大卒のYさん、Hさんとのアンサンブルはとても刺激的だった。みなさんがお帰りになった後、トリケラは「ああ、たのしかった」を連発。Yさんのビオラがとってもすてきで、ビオラが上手だとあんなふうに音楽に厚みがでるんだと大感激した。
 わたしは、モーツァルトのアイネクをHさんとYさんの間に挟まって(第二バイオリン)弾かせていただいたのが、と〜っても勉強になった。ボーイングが同じところがあると、一弓で使う弓の分量がぜーんぜん違うので、自分との差が歴然。うーん、なんかとてもいいレッスンをタダで受けさせていただいたみたい。いいのかしらん?スタッカートとか、自分のはボケボケなんだけど、お二人のはcrispy sharpな感じ。古典派の音楽のイメージが前よりもはっきりしたように思う。
 みなさんがお帰りになった後、大人たちの音楽会を聴いていないようでいて聴いていたティラノが、ものすごく積極的にお父さんと一緒にバイオリンを練習した。普段は、弾けない部分だけをとりだした練習なんて文句言ったり泣いたりしながらでないとできないのに、今日に限っては短時間(15分くらい?)とはいえ、集中して練習して、移弦の際に右手と左手がずれてしまうようなところをどんどん改善していった。お客様がいらっしゃる間はちょっと「つまんなーい」と思っていたみたいだけれども、ふだんお父さんとお母さんが弾いているのとはレベルも質も違う音楽を聴いて、刺激になったよう。
 最後は、それでも弾き足りないトリケラとわたしとで久々に合奏。Yさん、Hさんのおかげでイメージがよくなったので、モーツァルトシューベルトのバイオリンソナタは以前よりも曲のおもしろさがわかったように思う。”あたし、今日いいじゃん”と内心思っていたのに、トリケラは「もっとロマン派っぽく表現してよ。アナタの演奏は地味」と注文をつけた。わたしは絶対に普段よりもよかったと思うんだけど、別世界からやってきたお上手な方々の演奏を聴いた後だったので、トリケラの耳が要求するレベルが上がってしまい、相対的に、わたしのは良くなく聴こえたんだと思う。ともあれ、こんなチャンスをいただいて身に余る光栄。日本に住んでいたら、こんな機会もなかったかなー。




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