きのうのつづき

hiico2005-08-18

 掲示板と係員との両方で確認して、今にも現れると信じていたトリケラは、実はまだNYにいることがはっきりした。ナニサ、がちゃがちゃとうるさい子供3人つれて、結局たっぷり2時間もムダに空港で待ちつづけたことになる。どうなってんだかねー、到着予定時刻が1分早まったりしていたのには、それなりの理由があるのかいな。
 もう帰宅するしかないとわかり、駐車場の料金が加算されるのもいやなので、さっさと撤退することにした。駐車場のカードを料金支払機に差込み、2ドル(1時間当たり1ドルのところを2時間分)払って改めて時刻を確認すると夜の8時45分。外はもう真っ暗だし、急いで帰ろう。9時からティラノがテレビのアニマルプラネットのチャンネルで放映される、ハンマーヘッドシャークの特集を見たがっていたのだ。
 「道路が混んでいなければあと20分くらいで家に着くはずだから、最初の部分をちょっと見逃しちゃうけどゴメンねー」といいながらハンドルを握った。運わるく、高速の一部で工事か何かで関係で車線が減っていて混雑。結局番組は20分見逃してしまった。でも、夕食をちゃちゃっと料理している間に大好きなサメが見られて、疲れて眠いはずなのにティラノはご機嫌だった。
 空港を出る頃、雨は降っていなかったけれども、雲の隙間からピカピカという光が見えた。音が鳴らないのでちょっとだけ幻想的な感じだった。夕食を終えてしばしリラックス、さてふとんに入ろうかというころ(10時過ぎ)にはバシャバシャバシャーと大粒の雨が降ってきた。これが飛行機が飛ばなかった原因か。定刻に飛んでくれてたら、問題なく家まで帰れてたと思うんだけどねー。ワシントンやシカゴなど他の都市からの飛行機は続々と到着していたから、やっぱりラガーディアが慎重すぎるような気がした。
 明けて17日。トリケラから電話が入り、代替の飛行機は飛ぶようだとのこと。今度はフライトナンバーを暗記して、自分でも航空会社に電話してフライト情報を確認した。きのうもパソコンがあったら、電話とちがって緊張しないでフライト情報をネットでチェックできたのに、トリケラがパソコンを持ってNYへ行っていたので、真面目に情報収集していなかったのもいけなかった。
 「おとうさんが帰ってきても、2階の部屋のことは内緒にしておいてね。おとうさんが自分の目でみてびっくりしてもらいたいから」とティラノとスコミムスに言い含めて、トリケラの帰宅を待った。わたしはのんびりと待っていたわけではなく、少しでも引越しのダンボールを空けようと、ぎりぎりまでサプライズ部屋にこもって作業。トリケラの「ただいまー。やっと帰ってきたよ〜」の声が聴こえたときには、まだダンボールから取り出した便箋類を収納しようと右往左往しているところだった。
 3日ぶりの家族との再会の興奮がややおさまったところで、トリケラが2階に上がった。わたしは昼食の準備をしていて換気扇の音でよく聞こえなかったけれども、トリケラが書斎にはいってなにやら大声を出した様子。ティラノも「おとうさん、2階へいったよ!」とエキサイト。わたしとしては、部屋の雰囲気が全体的に変わったことに「わ!」と言って欲しかったのだけれども、どうもトリケラは椅子に最初に目が行った様子。かなり時間が経ってから、「あれ、絵が飾ってある」とのコメントが出た。
 我が家としては大奮発の”王様の椅子”も気に入ってもらえたようで、めでたし、めでたし。