トリケラが”金曜会”RTP日本人留学生の懇親会(医歯薬科系の研究者の会)に誘われ、きみたちも来る?とトリケラがわたしとこどもたちを誘うので、せっかくの機会だからとこども3人を含めて家族でおじゃました。夫が女子供を誘うのだから、ほかにも家族連れの方がいらっしゃるのかなという思い込みで行ってみれば、わたしたち家族を除いてみなさん研究をされているご本人様ばかりだった。
 我が家の小学3年生と幼稚園年長さんは、大人の中に入っていって静かに時間を過ごすことは得意とはいわなくても、年齢のわりにはよく耐えられるほうなのだと思う。会の前半の、DukeのW氏の研究発表(Songbirdを使った学習の研究、、、でよかったでしょうか?)の間、もちろん一生懸命聴いていたわけではないけれども、大人のじゃまにならないように努力はしていた。補習校の古本市で入手したばかりの漫画がかなり役にたって、ティラノはそれほどの苦痛を味わわずに1時間超の講演の間、静かにしていた。スコミムスも途中まで私と一緒にお絵かきしりとりをしていた。これならふつうのしりとりと違って、飽きにくいし、話す声が講演のじゃまになるのを防げるし、お絵かき大好きなスコミムスが楽しく時間をすごせるというわけ。でも、上の二人が静かにしているので自分も静かにしないといけないと了解していたグイのがまんの限界が来たので、わたしとグイだけが別室に移動。その時点でしりとりは中断した。わたしたちが退出したのを見て、他の子たちも後を追うかと思いきや、その場にとどまっていたのでちょっと感心してしまった。
 講演が終わってみれば、ぜんぜん内容に興味を持っていなかったように見えたティラノとスコミムスが、断片的にでも話を聴いていたことがわかった。特にスコミムスはいい表情で「わたし、ちゅん、ちゅん、ちゅんって小鳥の鳴き声きいたよ!A-B-C-DDDD(講演で鳥の歌のパターンを分かりやすくするために、歌声をABCで表現されていた)っていうんだって、クスクス!」現地校で1年生のスコミムス、ABCと聞くと何か印象に残るのかな。ティラノは「僕も聴いていたよ。ヒューマンスピーキングとバードスィンギングは似ているんだって。」講演の冒頭で、なぜ鳥の歌を研究対象とされているかを説明されたくだりのことだ。それではどういう共通性があるのかと尋ねたら、もうわからなくなっちゃっていたけど。
 本人たちはあまりおじゃまにならなかったつもりなんだけど、こういう感じでよかったら、これからも金曜会の講演をこども達に聞かせたいなと思った。学会に連れて行くとなるとお金もかかるし大騒ぎだけど、これなら我が家にもこなせる。それにいろいろな分野の人のお話が聴けるから、こども達にもいろいろなことに興味を持つきっかけができると思う。主催者のT.T.先生、発表をされたWさん、関係者の皆さん、どうもありがとうございました。