5/29の日記

 翌日に一時帰国を控え、荷造りに大童。荷物を詰めるだけではなく、出しっぱなしの着物の収納をしたりなんかするので、なかなかはかどらない。寝室がすっきりしたのはようやく夕方になってから。一日中家の中で過ごして退屈しまくりの子供たちを、トリケラが外へ連れ出してくれた。SIDSの国際学会で着ようと思ってずっと楽しみにしていた着物をトランクにつめる前に、コーディネイトと小物の確認を兼ねて試着しているところへトリケラがやってきた。「いったい(この忙しい時に)なにをしてるの?」学会で着るから持ち物の最終確認、と答えると、「学会でトークするのに着物はふさわしくないからやめろ。」いわく、聴衆にメッセージを伝えるためには、身振り手振りを総動員するものだから、動きにくくてはいけないし、着ているものでimpressしようとした時点で”負け”だとか。別にウケ狙いで着物を着るのではなく、死んだ双子+存命の3人=5人とわたしの子どもと同じ数の唐子の絵が描かれた柄の帯を締めたいと思ってるだけなんだけど。疲れてたし、”トリケラが”わたしの着るものに意見するなんて!と頭にきた。
 トリケラが準備してくれた夕食の後、せっかく気分が落ち着いていたのに、またもや「着物はやめなよ攻撃」。ニューロサイエンスの学会で着物着た人なんてみたことないよ、なんていわれてもねえ。そりゃ、いないわな。わたしが行く学会はSIDSの学会で、ニューロサイエンスとは違うのよ。男性は主に医者、研究者ばかりで、そのほかの出席者は保健関係者や遺族で女性が大半なんだもん。絶対に着物、着るよ、あたしは。