5/30の日記

 一時帰国のタイミングをはかるのは、ビザやGCの関係、それにティラノのEOG(小学3年生から課される学年末の到達度テストのようなもの。基準点をクリアしないと進級できない。ただし、夏休み中に補習や再テストのチャンスがある)の受験の日程などがあり、むずかしかった。日程を決めてチケットをnegiさんにお願いした後も、現地校に早めに夏休みをとることなどの連絡や、長期休暇前で膨大な量の宿題をだされたバイオリンレッスンなどをこなして、とてもたいへんだった。それと平行して学会発表の内容をまとめたのは、振り返ってみれば結構エラカッタかも。
 どたばたと目がまわる思いをしたけれども、ともかく初めて学会に出られる運びとなったのは全てトリケラのお陰。補習校の運営委員を(ぼんくら専業主婦の)わたしではなく、(本業でとても忙しい)トリケラが務めているのは、ただただ、わたしがこの学会に出席できるようにするため。日本でのほんの一日の発表のために、一年+αのお勤めを引き受けてくれたトリケラに感謝と申し訳ない気持ち(そして融通の効かない委員のシステムに不満も‥‥)。2年ぶりの帰国の嬉しさのほうがまさっていたものの、朝4時に起きて空港まで送ってくれたトリケラといよいよ1ヵ月半のお別れかと思ったら、涙がちょちょぎれちまったい。
 あ〜、やれやれ、早起きして眠たかったけれども、ヒューストンで乗り換えなくてはならないので、気をゆるめきれないのが残念。学会の原稿をぶつぶつと読んだりして2時間近くを過ごした。あれ、もう到着していてもいい時間なのに、どうしたんだろうと思い始めた頃に、機長からのアナウンス。ヒューストンが嵐に見舞われ、着陸できないので、ニューオーリンズで少なくとも2時間の待機をすることになった、と。2時間も待機してからヒューストンに向かったのでは、ヒューストン―成田便に乗り継げなくなってしまう!!一人だけいらした日本人のフライトアテンダントさんは「こういうときは空港全体で遅れが出るので、成田便も定刻通りには出発できないはず」と少し慰めになる言葉をかけてくださった。
 でも結局、予定の飛行機には乗れなかった。ニューオーリンズでの待機は2時間ではなく6時間ほどになり、最終的にヒューストンに到着したのは、現地時間の午後2時、東部の時間のままでは3時。なんとわたしたちは9時間も飛行機に乗りっぱなしだったのだ。