朝9時半からグイのバレエ。年が明けてから新しくクラスに加わった一卵性双生児の愛らしい女の子たち。先週は、一人がクラスから離れて勝手に走り回っていたものの、他方はちゃんとレッスンを受けていた。外見は一卵性な感じだけど、行動の仕方が違うので「もしかして二卵性?でもそれにしても個性が違いすぎるなあ」と思っていた。それが今日はどうだ。二人とも全然、先生の指示に従がわないで、とーっても幸せそうに巨大な鏡に映る自分に眺め入ったり、グループから離れて走り回ったり。先週は先生も一生懸命に、グループから外れる子を集団の中に引き込もうとしていたけど、今日は二人ともなもんで、呆れかえって半ば放ったらかし。レッスン終了後に、「よかったら他のクラスにうつってくれないかしら。列に戻るように言っても言う事を聞かないし、わたしのクラスの中では面倒みられないから」と双子のお母さんと話し合いをしていた。担当の先生は、先生といっても学校教師なわけではなく、ただのダンサー。全人格の教育的観点から、この双子たちにどのように接するべきか、なんてことは関係ないわけだ。10人もの3,4歳児に45分間バレエを教えるというだけでも、とっても精神的に疲労する仕事だと思う。レッスン中にキレなかっただけでも、先生は偉かった。ただ、母親という立場からすると、あれは厳しいなぁ。双子の下に1才の妹がいて、お母さんはハチャメチャな双子のお姉ちゃん達と、まだまだ手のかかる幼児の3人を育てるのに必死なんだ。たったの45分のバレエのレッスン時間でも、少なくとも、二つしかない目で3人の子供を保護しなくてはならない苦行から解放されるわけで(その間も1歳の子はかまってあげないといけないしね)、そのわずかな時間の解放すらも許されないとなると、本当に休む間がないし、世間から見放されたようでさぞ孤独だろう。彼女はほんの数週間前にカリフォルニアから引越してきたばかりだそうで、ハズバンドは仕事の関係か何かで、まだこっちに合流していないらしい。たった一人で、あの手のかかる3人の面倒を見ているあのママさんが本当に気の毒。