わたしは多分、少しは調子がいいのだろう。一、二週間前よりも、子供への教育的配慮というものが意識に上るようになった。自分が生きているだけで大仕事って時は、子供がどんなアニメを何時間見ようと構っている余力はなかった(とにかくケンカせず静かだったら満足)けれども、今は違う。しばらく放ったらかしにされている間に、すっかりティラノとスコミムスは『ポケモン』と『なると(って何?)』という番組の放送時間とチャンネルを覚え、毎日見られると思い込んでしまっていた。ばっかもーん!そんなんだから、補習校の宿題が終わらないし、バイオリンの練習もおろそかなんじゃーん。
”おかあさんが納得する内容のバイオリン練習と、一日分の勉強がちゃんと終わらないと、次のチャンスにポケモンが見られない(なるとは全面禁止)”という取り決めをした。そしたら、「おかあさん、おかあさん。今のどう?どう?どう?上手?上手?上手?次行っていい?ねえ、いい?」の質問攻撃だ。ウキ−(怒)!!トリケラはよーく知っているように、私は質問されるのキラ〜〜〜イ。うるさーい、聞くな。自分の耳で聴けー!!
スクールバスを降りてから、まっしぐらにバイオリンの練習に突入したティラノ。ポケモンの時間までに全部の義務を果たさなければならないと誤解していたので、バイオリンと勉強が終わるまでポケモンの放送が始まっても、努力しつづけた。その挙句にポケモンは5分しか見られなかった。で、ティラノはシクシク、シクシク泣き出した。ポケモンの放送を一度逃したくらいで泣くなーと言いそうになるのをこらえ(自分があの年齢のときにこの状況に陥ったら、怒り大爆発で暴れただろうと思うし)、かといって慰めの言葉もかけずにいた。そうしたらティラノもよっぽど悔しかったのだろう、「わぁ」と言って、床に泣き崩れた。(芝居がくせーんだよ!)「アンタ、そうやって泣きをデモンストレートするのやめて」と言ったら、「うん。」でも、さすがにかわいそうだったので、おかあさん認定のDVDの視聴は許可した。キッズは3人揃ってポテトチップスをかじりながら(犬版)『名探偵ホームズ』を観ているので静か。ほっ・・・。あとは夕食の準備をするだけのエネルギーが充填されるのを待つのみ。