リスに気をとられている間はともかくとして、全体の傾向としては調子が下降していた。精神科医との診察の時点ではそんなにでもなかったけど、そろそろ薬を増量したほうがいいのかも、と思う。丁度、初めてのサイコロジストとのセッションで精神科医とのコンタクトもとれるので、薬の相談をしよう。(なんでも、薬を一定期間のんだあとは、体のほうもそれにあわせて変化してしまうので、増量しないと効かなくなることがあるそう。)
経歴を読んで、経験を積んだ熟練した先生だと思って結構楽しみにしていたので、受け付けに行って見て、「この先生はあなたの保険と提携していないけど、いいの?」といわれて戸惑った。あれー、精神科の先生がこのサイコロジストを紹介するときに、ちゃんと保険のことは確認していてくれたはずだけど。
ともかく、セッションを始める前に当のサイコロジストのベッツィー・K先生が、保険のことを説明してくれた。曰く、提携していなくても保険会社は全額で1セッション$130のうちの50%くらいは負担してくれるけど、その書類の手続きは患者が自分でしなくてはならない、とのこと。ショートカットの髪型がよく似合って知的な雰囲気、笑顔も上品なベッツィー先生がどんなセッションをするのか、体験してみたいと思っていたし、何よりも誰かに話をして楽になりたかった。気がかわったら保険を理由に別の先生を紹介してもらうこともできるので、とりあえず、セッションを開始するようお願いした。
ベッツィー先生はわたしの下手な英語が”聞きづらいのをがまんして聞いている”という印象を与えるのを最小限におさえて、よく話を聞いてくれ、わたしの言いたい事を上手に別の表現に言い換えてくれた。「そう、わたしがいいたいのは、そういうことなの!」と何度も思わせてくれた。わかってもらえたって思うと、気持ちが落ちつくのよね。その点、精神科の先生のほうとは、なーんだか気持ちがマッチしないな、と感じることがある。ベッツィー先生は高いレベルのところに立っていて、全体を見渡して、その中でわたしがどんなところにいるのかがよくわかっている、という感じがする。それに、ご主人が(学習障害をかかえた)科学者だそうで、トリケラが英語(外国語)で論文を書くのに苦労しているとか、わたしが悲しくって支えてほしいときでもなかなかわかってくれない、などと言うと、その感じがよーく伝わる。
とても優秀な先生で、長くお世話になったらもう少し強い自分になれそう、と思ったけれども、会計時に全額自己負担して、その半額を保険会社から返してもらう手続きを毎回自分でしなくてはならないのはどうにも苦痛。来週になったら、次回の予約をキャンセルして、別の先生を紹介してもらおう。