「あいぷれっじありーじぇんす・・・」『忠誠の誓い』

 2年生の長男はもちろん、キンダーガーテンに通う長女までもが家で唱えはじめたので、とりあげてみました。
 "I pledge allegiance to the Flag of the United States of America and to the Republic for which it stands, one nation under God, indivisible, with liberty and justice for all."
(私はアメリカ合衆国の国旗と、その国旗が象徴する共和国、すなわち神のもとに統一され、分かたれることのない、全ての人々に自由と正義をもたらす国に対して忠誠を誓います。)
 「ぷっじ」pledgeは誓う、「あーじぇんす」allegianceは忠誠という意味です。日本よりもよっぽど個人の宗教上の立場ははっきりとしているアメリカのこと、under Godという箇所が問題になるようです。
http://www.aba.ne.jp/~sugita/141j.htm
 わたし個人としては、一神教の神でも多神教の神でもどのような種類の神でも構わなければ、under Godにそれほどの抵抗感はないのですが、旗と国家に忠誠を誓わされることのほうにかなり違和感を覚えます。口で誓いの言葉を述べるけれども心の中では忠誠の気持ちを持たないという”自由”はあるのかしら?わたし自身は毎日忠誠を誓わされる環境にはないので、日々そのことで困ることはありませんが、朝学校に用事があって、たまたま『忠誠の誓い』の時間に居合わせて校内放送を聞かされたり、家で我が子がこれを唱えていたりすると、かなり気持ちがざわつきます。
 長男、長女はYMCAの幼稚園に通いましたが、その卒園式では、式に参加する人(ほぼ)全員が起立して、手を胸にあてて『忠誠の誓い』を唱えました。こういう時は本当に身の処し方に困ります。わたし一人くらい、それが言えていないことに注目する人はいませんが、礼儀としてきちんと起立するとしても手は胸にあてようかな、どーしようかな、えーっと何っていうんだけ?この間とりあえず一生懸命覚えたんだけど、あわわ・・・なんて言っている間に、みんな言い終わってしまいます。ま、今日も言わないで済んでよかった、というだらしのない状態です。きっぱり参加するか、しないかを決められるといいのですが。アメリカにお住まいの皆さんは、どのようにされていますか?