続編5

 インスペクションの結果を受けて、一昨日、修繕の要求項目を売り手に知らせた。築31年のこの家は傷などのちょっとした修繕や、一部に雨どいが設置されていない箇所があり、そのためにその直下の窓の傷みが激しい、二階へ続く階段が垂直方向の支えがない構造なので脆弱かもしれないという指摘のほかに、屋根にも床にも壁にも断熱材が使われていないということがわかった。断熱材を入れる場所や入れるタイミング、それに種類によってかかる費用がかわるだろうけれども、ウェブ上の見積もりでは、家の面積分の屋根と床に断熱材を入れるだけでも500万円以上かかるという。環境問題に鈍感なアメリカでも、原油価格があがっているのでいやでもエネルギー効率に敏感になる昨今、断熱材が入っていない家に住むなんて考えられない!"I am VERY concerned about the lack of insulation."というコメント付で修繕の要求を出してみた。
 売り手にとっては1年掛かってやっと家が売れるチャンスがめぐってきたという状況、この話を破談にはしたくないはず。雨どいをつけてくれ、断熱材をいれてくれというのは契約上は先方には応じる義務がない過度な要求なのだけれども、どこまで対応してくれるだろうか、様子をみているところ。