続編6

 13日の金曜日、よくないニュースが入った。売り手がインスペクションの結果とこちらからの修繕の要求に対して返事をしてきて、「修繕をしないで済ませたい意向で、そのかわりに、クロージングコストを$1000払うことでどうか」という内容だった。
 $1000だって!?面倒くさくて、インスペクションの要約部分にすら目を通していないんだろうか。個別の項目で金額が大きい2項目だけでも$1500を超える見込みだというインスペクターのコメントがついているのに、それよりも少ない$1000で話がまとまると思っているのだろうか。鍵を全部渡して欲しい、電化製品のマニュアルを渡して欲しいといった些細なものから、手すりがなくて危険が指摘されている階段に手すりを設置する、雨どいがない部分に雨どいを設置するなど、全部で22項目の修繕の要求をしている。個々の金額が$500を超えない項目に対しては修繕費用の見積もりはつかないけれども、これだけ細かいものがいろいろと積み重なるとかなりの金額になる。
 実はこちらからの要求の中には、オファーの時に合意が成立している”修繕”の範囲を超えて、高いお金のかかるアップデイトも含まれている。作戦としては要求するだけしておいて、あちらが呑まないようなら過度な要求は引っ込めて、あちらに義務があるものをきっちりやっていただこうと思っている。とりあえず、先方の提案は受け入れられないので修繕に応じてほしいという意向を伝えた。次にどういう反応がかえってくるか、先行きが不安になってきた。