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引越し荷物の全てがトラックに載り、最後の仕上げにRAV4とCorollaを積み込むのに手間取っている頃に、神様仏様Y川様が、上の子たち二人を送ってきてくださった。大型トラックが便秘したように車を積み込むのに苦労していたので、子供たちを解放しないほうが安全だろうと神様仏様Y川様のご忠告があったので、大人(+グイ)だけで、家の中の最後の点検や掃除を行った。
 なんで”神様仏様Y川様”って、一日中ご自分のお子様(3人)のお世話でお忙しい上に「よその」子を預かってくださってお疲れだろうに、台所の掃除を買ってでてくださって、本当に頭が下がる思いをした。そして、さらなる奇跡が!!
 念のためにとキッチンの引き出しを開けて、梱包されそこなった土鍋ほかいくつかの大物の食器を発見してくださった。他にもそういう積み残しがあるかもしれないとわたしは二階へ上がった。そしたら、「おーい、まだあったぞー」とトリケラが。こんなにすっからかんなのに、まだあるの?それがあったんだなー。戸棚の中に、最後の朝食に使用した茶碗やら箸やらが。あわてて外で便秘している作業員の方に連絡。「ここはもう昨日おわったはずなのに」とその場所を担当した人がブツブツ。大変な作業が終わったと思いきや、まだ残りがあったのでがっかりさせてしまって申し訳なかったけど、最後に全部の棚や引出しを開けて一覧できる状態で確認に確認を重ねるのがプロでないかい?と疑問が残ったりして。神様仏様Y川様がいてくださってよかった!自分たちじゃあ、「もう残っているはずがない」という思い込みと、もういやだーという投げやりな気持ちがあって発見できなかったことだろう。
 さらなる奇跡は、神様仏様Y川様がその晩の宿となるコールドスプリングハーバー研究所の宿泊施設までお車で送ってくださったこと。本来は自分たちで旅行の荷物とカーシートを抱えて、子供の手をひいて最寄の駅の近くのタクシー会社まで歩くつもりであった。普段ならY川様のお子様を乗せた上で我が家全員を乗せることは不可能だったけれども、偶然にもお嬢様のうちのお一人がお友達のお家にお泊りにいかれていたので、席に余裕があった。どうしてこんなにも偶然が重なるのかしら〜!夕食の時間だったけれども、研究所の食堂の営業時間には間に合わないかもしれないということで、HuntingtonのWild by Natureによって、お寿司やジュースを調達。神様仏様へのお礼にひまわりの花束をプレゼント。
 研究所に到着してみて、宿泊する部屋の鍵をトリケラがとりにいったら、鍵はあったものの、どの部屋なのかがはっきりしなかった。神様仏様Y川様と高校生のお嬢様に荷物運びを手伝っていただいて、西側の建物や東側の建物をウロウロ。ようやくたどりついた部屋は、なんとなじみ深い部屋であった。ここは仲良くしていた韓国人の友人アーラン一家が一時期住んでいたところ。ESLの教室のすぐ近くでもあり、子供がレッスンを受けている間にアーランの部屋におじゃまして、だべったりしたものだった。NY最後の晩にこの部屋に泊まれるなんて、うれしいようなさびしいような、複雑な気持ちになった。神様仏様Y川様は、わたしたちの荷物を部屋まで届けてくださると、すぐに帰路につかれた。ご主人様がご帰宅されるしご家族の生活のリズムもあるだろうからおひきとめすることができなかったけれども、できることなら、最後にご一緒にお食事ができたらよかったなあ。NYとNCとではそれほど遠くはないけれども、気軽に行き来できるほどの距離でもない。せっかくできた音楽仲間なので本当に残念。「Y川さん、来年の夏以降まだこちらにいらっしゃるようでしたら、是非お会いしたいです!ご恩返しをさせてくださーい。」