薬を飲み始めて3日目の昨日から、自己嫌悪感の消滅と注意力散漫の改善が自覚できた。今日は月曜日で、2度目の診察。前回はべらべらべらーっとしゃべって、終わってみたら1時間も先生を拘束していたのに気づいて「恥ずかしや〜。」反省して今日は言いたいことを全部事前にまとめて書いて、それを先生に渡した。診察がたてこんでいて、受診できるまでに結構待たされた。「前回は長時間つきあわせてしまったので、今日はなるべく早く終わるよう、紙にまとめてきました」と言ったら、先生は素直に喜んでくれた。
今のうつの原因は、季節(秋冬は苦手。たぶん野生の頃の冬眠モードを覚えているんじゃないかな)と育児、教育にかかわる悩み、子供の習い事とからむ金銭的なことが主だと思う。金銭のことでは、自分が外で働けない=家計に貢献できないというのも、欲求不満と自己嫌悪の種。夫が自己実現するのを横目にうらやむワケ(何かの占いで、”他人が持っているものをなんでもうらやましがってはいけない”って書いてあったな)。でもベースにあるのは整理整頓ができない自分が嫌いってこと。もともと感情の起伏が激しいけど、うつからくる疲労も重なって最近はすぐに機嫌が悪くなりやすかった。自分は注意欠損症候群にかなりあてはまると思いつつも、病名をつけてしまうのは何だか甘えのような気がして、そのことで医者にかかろうとは思っていなかった。
ところが、ところが!うつ病対策に処方された薬ブプロピオンは(日本ではうつ病の治療薬としては認可されていない)ドーパミンセロトニンの再取り込みを阻止するもの。素人なので詳しい事はわからないけど、ADDの治療に使われる薬と仕事の内容が違うみたいだけど、まあとにかく働いてくれるドーパミンの量が増えるということでは同じみたい。というか、現実に、すぐに気が散ってしまって結局何も完成しない、とか、完成させるのにすごく気力がいるとか、とりかかるのに時間がかかるとか、という部分で薬の効果が見られた。
それで、先生に渡したレポートには、自分でADDではないかと思っていて、薬でうつが改善しているだけでなく、注意欠損もよくなっているような気がすると書いた。レポートを読んだ先生の最初の一言がInteresting!「実はこの薬はADHDの治療にも使われているんだよ」とな。もともとそれ用にデザインされたわけではないけど、そういう効果があることは知られているそうだ。「昔っから整理整頓が苦手で」と聞いただけなら、それを病気だとはいわないのかもしれないけど、薬に反応していることを勘案して、先生はマジでADDの疑い濃厚、と考えているようだ。デュークでエバリュエーション受けてみる手もあるね、と言われた。そうか、わたしは病気か。薬を飲んだら(飲みつづけている限り)ダメ女から整理整頓のできるオンナに変身できるんだ。嬉しい。
二日連続で朝2時に目が覚めてそれから眠りにつけないという状態なので、眠いし、のどもかわく。鼻とか口のかのどが風邪をひいているときみたいに、なんかモンモンモーンというかジンジンジーンとする。でも治療以前の特に夕方のひどい倦怠感はなく、あっさりアル中からも脱出して、結構ハッピー。あとはハイパーにならないように祈るってとこかな。


追記:
午後8時。やっぱりだめだ〜。ドドーンと落ちてきた。グイのオムツを誤って洗濯機にいれちゃっていて、吸収体のゼリーが他の洗濯ものに飛び散っているのを発見したら、かあちゃん、情けなくて涙がでてきちまったい(暴れはっちゃくだよ、念のため)。ビール飲んじゃおうかな、やめとこうかなぁというところで、今踏ん張っている。もうのどがひりひりしなくなってきたけど、やっぱり薬が足りないのかなあ。今夜ゆっくり休めるんなら嬉しいけど。楽になりたいよお。ええい、がんばってお茶を飲むぞー。

追記:
午後9時過ぎ。さっきのはデカフェ紅茶で乗り切った。えらーい、わたし。この薬、アテンションにはよく効いて、ムードにはちょっと力不足な感じかな。うえーんって泣きながら食器洗いしたりして、なんか変な感じ。嗚咽の最初のひっというかすかな音にもグイは敏感に反応して、「おかあさん、ないてるの」って声をかけてくれる。優しいねぇ。グイちゃん、あんたは特別な子だよ。落ち込んでいるときに、一番頼りない人しか助けてくれないってのが悲しいけど。