Durham Music Teachers Performance Festival

ティラノ、小規模ながらもコンクールのようなものに初挑戦。先生が本人の意向も聞かずに登録したものだから、ティラノは「ぼく、どうしても出ないといけないの?どうしても?」と神経質になっていた。
9〜11才の部に出場したティラノが演奏したのは De Beriot の "Scene de Ballet op.100"。伴奏はいつも通り、トリケラが担当。審査員一人、バイオリン演奏者とピアノ伴奏の三人だけの密室で、審査が行われた。
以下、審査員からのコメント。

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Nice crispy ornaments - the notes are coming through very well.
Vibrato sounds nice, but looks a little tense sometimes.
Some intonation problems in the lyrical section of the bolero, but generally quite clean intonation -> makes the less clean spots stand out more.
Same with chromatic notes in the waltz.
Lots of very nice bow strokes -> careful near the frog not to be so heavy that the percussive sounds completely cover your pitch.
Great composite - even when little things happened, you stayed calm and kept things going quite cleanly.
Fingered harmonics didn't speak.
Very impressive.
[Rating] Superior+ / Excellent / Very Good / Good

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9〜11才の部で一位になっちゃったよーん。あー、アタシがこの子にバイオリンに関してしてやれることはみんなやったんだな、任務終了だ!と思った。

ティラノの健康診断

予約をいれるタイミングが遅かったので、誕生日よりもずいぶんと後になってしまったけれども、ティラノを11歳児健診に連れて行った。視力がおちていた。去年からメガネをつくったほうがいいかも、というレベルになっていたけれども、まだ本人にはその気がない。コンタクトという手もあるよ、というアドバイスをいただいて、デュークのアイセンター送りとなった。
ドクター・クラインが「さてと、すまないけどプレイベートな場所をちょっとみせてもらうよ」と言ったとき、わたしはあまりジロジロ見ないよーというジェスチャーで、くるりと背をむけたんだけれども、ドクターは「診察室から出て行って」という意味で言っていたらしい。「ティラノ君、マミーにここにいてもらいたいかい、それとも席をはずしてほしいかい?」というドクターに、ティラノは「出て行ってほしい」と返事。ほよ〜、これまでパンツの中をみるからといって追い出されたことはなかったのに。家ではトイレもお風呂もドア開けっ放しで平気な顔しているくせにー。大人扱いされる年になったのかと、お母さん、ちょっぴりショック。

グイの初体験

(正午、幼稚園からの帰宅直後のこと)
グイ「あたし、シラス卵ごはんがたべたーーーい!」
私「えー、お昼はもう別のものが準備してあるけど。」
グイ「卵ごはん〜〜〜!!!」
私「え〜い、うるさいなー。だったら自分でやってよ!」
・・・グイ4歳と9ヶ月、本当に果敢にも生卵割りに初挑戦。
ぱか。
私「は!」
グイ「・・・できた!自分でできたよ!!」
8歳のスコミムスの手つきが怪しいというのに、4歳のグイ、初挑戦にして卵割に成功!えらい、グイ!!



備忘録
スコミムス、先週後半よりリタリンRitalin服用。登校前のスコミムス、シャキシャキとしていて、とってもカッコイイ。日没後くらいから生来のボケボケに戻る。

トリケラの研究室の階下の中国の人が、「もらいもののお酒を飲んでみたけど、口に合わないからあげる」と、芋焼酎を譲ってくれた。一時帰国して、実家で焼酎を飲みまくった(そして、うーんと肥えた)2006年の夏を思い出す味である。

NC stateの車のインスペクション。無意味に緊張して疲れた。はぁ〜。こういうのが自分の生まれ持った性質だってこと、以前はわからなかったよなぁ。
今回は1時間超ほどで、インスペクションとオイル交換をしてもらえたけど、「タイヤに釘がささっていたから直しておいたよ。あと、2,3ヶ月後には○○と××をしないといけない(合わせて300ドル程度)よ」といわれた。メカニックなことは何を言われてもわからーーーーーーーーん、だけど、ま、ともかく、今日の義務を果たしてほっと一息。

デューク大学ADHDの研究(わが家では通称”おかたづけクラブ”)に被験者として参加しているスコミムス。これまでに20回のセッションの内、13回まで終了。今は時間の管理の練習中。具体的には、自分が放課後にしなくてはならないこと(主に学校の宿題)にどれだけの時間がかかるか自分で把握し、それを実行するために、いつ、何をやるのかスケジュールを立て、更に、実際にどうだったかの時間の記録をとる。夜の時間帯は宿題を終えるのに必要不可欠。そこへお兄ちゃんのオーケストラを聴きに行くという(ジャマな)用事が入ってしまって、わたしのほうはドヒャー、そこまで考えてなかった、どうしよう〜と半ばパニック。ところがスコミムスのほうは落ち着いたもので、「オケって勉強する場所ある?」観客席に宿題を持ち込むというプランを提案。コンサート会場には椅子はあっても机はないので、勉強しにくいとは思うけれども、とにかくほかにいい方法はないので、それでいくことにした。大判の辞書とノート、それに鉛筆消しゴムのやりくりにかなり苦労していた。ガサゴソという物音が気になったけれども、観客席もまばらで、周囲によその聴衆もあまりいなかったので、目をつぶった。傍目には全然進展していないようだったけれども、実はスコミムスはものすごくがんばっていたらしい。「おかたづけクラブ」の課題で、予想した時間、1時間半ぴったりで、一番苦手な新出英単語を使った作文の宿題を一人でやり遂げた!時間が予想と一致したことに本人も大感激。スコミムスは薬なしでこれをやっているのだから、わが子ながら大した頑張りだと思う。

ティラノのオーケストラの初本番。平日の夜7時半開演なので、おかーさんは大変だったアルヨ。スコミムスのバレエ終了後、お迎えから戻って家に着くのが5時半ごろ。それからすぐに夕食を食べさせて、ワイシャツ嫌いのティラノに着替えをさせて(白ワイシャツ、紺のネクタイ、黒ズボン、黒靴下、黒(偽)皮靴)、7時のリハーサルに送り届けなくてはならない。食事はあらかじめ作っておき、ステージ衣装の準備もちゃんと済ませておかないと間に合わないので、昨日から緊張、集中して働きづめだ。薬の効果で、こういう段取りが頭の中+スケジュール帳で整理でき、かつ、すっと仕事にかかることができるので、いつもみたいな、「わ〜、キャー、ギ〜、ドカーン・・・崩壊」みたいなことがなかった。すごいことだ。でもすごく神経をつかって、頭はオーバーヒート。疲れたヅラ。

さて、演奏会にはお友達のNさん母子が駆けつけてくださった。Nさんご夫婦は学生オーケストラで愛をはぐくまれたカップル。5才のUちゃんと3年生のKくんにとっては夜のクラシックのコンサートは大変なはずなのに、二人ともおりこうにしていたので、お母さんが途中退場する必要もなかった。お母さんのHさんは、「とってもよかった」、「指揮の先生はバレエを踊るようでおもしろい」と、楽しんでいただけたようなので、お誘いしたほうとしても一安心。青春時代を思い出されたかな。